Rate: 9.5/10.0
Genre: Melodic/Punk/Old School Pop Punk
For Fans of: Alkaline Trio, Banner Pilot, The Loved Ones.
Country: Oregon, US.
Label: No Sleep Records/Bullion Records
Official: facebook
その力強く歌いあげるメロディに定評のあった彼らですが、3rdである今作では更に聴きやすくなっており、新たなファンを多く獲得するのでは?と思わせる程の作品。シーン最前線のサウンドではないですが、しっかりと響くメロディです。Punkだけでなく、American Rockもガッツリ聴いてるんだろうなと思わせる腰の入った節回しだったりが、むしろ00's前半のMelodic Punkを好んで聴いていた人にはドンピシャ過ぎるサウンドなんじゃなかろうかという印象。初期The Loved Onesが好きな人はかなりヒットしそう。
Bring On The Storm
"Bring On the Storm"の歌い出しで完全に引き込まれました。シンプルなパワーコードをこうやってかき鳴らし、グッドメロディを力強く歌えば、こんなに胸に響くものなのかと。これが僕の青春時代の、僕の知るPunk Rockだったなあと思い出しました。色んな要素をやたらに詰め込んだ刺激の強い音楽ではなく、色んな要素に影響を受けながらも削ぎ落としたソリッドでシンプルなメロディックパンクサウンド。しかしそういった似たような音楽が溢れていたあの時代に、心に今でも残るバンドは皆印象的な良いメロディを書いていました。このバンドもまたそういうバンドたりえる実力を感じました。
Minus One
とまあ格好つけてそれっぽい事言ってますが、ただ僕が好きなサウンドとメロディなだけなんですけどね。きっとこのバンドは時代を背負ったり・象徴的なバンドではないでしょうが、僕のようなファンを地道に集めていくんじゃないかと思ってます…作品が残る限りずっと。こんなに良いメロディを歌うバンドが時代に残されて忘れ去られるはずがないです。このバンドをプロデュースしたBill StevensonのDescendentsのように。Billが彼らのそういう「地力」を感じたからこそ、2作連続でプロデュースしているし、Descendents初来日にも帯同させているんだと妄想しています。
CHORUS最後の"'Cause minus one this isn't home"って歌いまわしとリフのザクザク感が最高な"Minus One"、曲の雰囲気やメロディにThe Jeevasの"Once Upon a Time in America"を感じてしまった"Lucky Lighter"も一歩ずつ踏みしめる力強さを感じました。
"Zombie World"や"Wildly Swinging"のように、CHORUSパートでテンポや雰囲気が変わる曲も、よりメロディが印象的に聴こえて、CHORUSパートに入った時にカタルシスを感じれます。日本人故の性なのか、CHORUS(繰り返し)…つまり邦楽で言うサビ部分を重要視してしまうきらいがありますが、このバンドはサビ好きの日本人だからグッと来る要素をいっぱい持っています。
"Life Is Rhythm"の最初から最後までドライブ感溢れる曲展開には思わずニヤニヤしてしまいます。CHORUSまでもシンコペーションで切れこんでいく展開は痛快ですね。
Life Is Rhythm
彼らの普遍的な魅力を感じさせるメロディックパンクロックサウンドに、少しの間青春時代を思い起こし、あの輝くような気持ちに浸る事が出来ました。まるで今が灰色の時代みたいですが、決してそんなことはないです!きっと(笑)新作なのに、思い出補正が働いてしまうこの作品…今年を代表する一枚だと思いますよ!
Tracklist
2. Open Letter
3. Minus One
4. Lucky Lighter
5. Surrounded By Ghosts
6. Zombie World
7. Wildly Swinging
8. I'll Be There
9. Stealing Sailboats
10. Life Is Rhythm
11. Full Of Hope
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