Headsparks / Headsparks (2014)

Genre: UK Melodic/Punk

For Fans of: Gan, Servo, Don Fisher.  

Country: London, UK.

Label: Fixing A Hole Records.

Link: bandcamp

このサウンド、このフレーズを今リアルタイムで聴けている幸せ。

Gan、Ohno Express、Servo、DonfisherのAndy Barnardの新しいバンド、Headsparksのセルフタイトルにして1stアルバム"Headsparks"をレビュー。

そもそもUKメロディックとは何ぞやって話です。僕自身リアルタイムでその音や熱を感じていたわけではないので、色んな個人サイトや記事を読んでいると…

80年代後半から90年代前半にかけて、Leatherface、Mega City Four、Snuff、Drive等のバンドが、Husker DuやらThe Replacements辺りのUS 80's IndieサウンドをUKで昇華させたPunkサウンド

とかそんな感じ。余談ですが、90年代のRockを紐解く際USのAlternative/Grungeシーンと、UKのBrit Popなんかがよく対比で語られる事があると思いま。個人的な考えとしてはUSのAlternative/GrungeとUK Melodicのルーツがかなり近い事から、その２つを対比して語っても面白いのかなあと思ってます。閑話休題。

じゃあ実際どんな音なのよ？ってなわけで、兎にも角にも上記の"Waiting"を聴いてみて下さい！これぞUKメロディック！…って言って良いんですよね？（小声）

と、とにかく！イントロの格好良さったらないでしょ！がっつり歪ませならがも繊細でメロディアスなフレーズを鳴らすそのサウンドは、ともすれば今リバイバル感のあるAlternative/Shoegazerサウンドを好む人達の琴線に触れたりするかも？

所謂上記のシーン勃興期のバンドたちと比べると、AlternativeってよりはMelodic Punkな感じも強いですが、そこがまた良い。時々Husker DuやDescendentsより、GamefaceやBodyjarとかの後続バンド特有のシェイプアップされてる感じにハマるアレ。（意味不明）

Andy Barnardの前述のバンドよりも、全体的な音質含め、ギターの音圧やコーラスの重厚さなんかはレコーディングの環境もあるんでしょうが、ぐっと良くなってる感じがします。

個人的にはサビで聴き手を殺しにかかってる"Next Big Thing"や、Cruzian好きも思わず反応しちゃいそうなトリッキーなギターワークで始まる"Details"、Guitarpop(ネオアコ)好きの心擽りまくりな"Almost Always"や、上記でも紹介した超絶格好良いイントロの"Waiting"、コーラスの重ね方が気持ち良過ぎる"Fallen"等々、全曲キラーチューン！

当時のUKメロディックバンドに影響を受けたバンド…ではなく、当時バリバリやっていたメンバーが現在進行系で奏でる直系サウンド！これを後追いの僕もリアルタイムで体感できる幸せったら無いですよ本当。
今作は2014年リリースで、2ndは2016年、そして今度は2017年に3rdがリリースされるって事で、精力的な活動状況も嬉しい限り！The No MarksやBear Trade等の、当時活躍していたバンドメンバーが在籍しているバンドが近年リリースしてくれて本当幸せです。

そんなおじさんでもまだまだ活動的な、Headsparksの何処か枯れていて郷愁感の漂うサウンドを、この秋に堪能しては如何でしょうか。本当にオススメです。

HEADSPARKS Japan Tour 2017

詳細はFixing A Hole公式HPへ。

そんな彼らは2017年9月15日から来日ツアーが始まります。

僕も16日(土)鶯谷 What's Upでのライブを見に行こうかと思います。台風とかも心配ですが、たまにしか東京に行かないのでCRUZ BURGERSとかCUP AND CONEとかに行けたらなと。

Tracklist

01. Wise Words
02. All I Know
03. Next Big Thing
04. Details
05. Almost Always
06. Waiting
07. Ferocious, Aren't I
08. Here From Anywhere
09. Go Quietly
10. Fallen