After Tonight / The Lenses (2011)

Rate: 9.8/10.0
Genre: Pop Punk/Emo/Punk
For Fans of: The Starting Line, New Found Glory, I Call Fives.
Country: Tokyo, US.
Label: ICE GRILL$ RECORDS
Official: http://aftertonighttokyo.com/


01. The Pillow View
02. Sleeping In, In Seahaven
03. Things That Never Were
04. Afraid To Walk
05. What Does “Zeta” Mean Anyway?
06. Time Machine (Raw Cut)

What Does "Zeta" Mean Anyway?


レビューの文を「Japanese Modern Pop Punkシーンの幕開け」とか考えたんですが、何か違うな・・・と。過大評価過ぎるだとかそういう理由なんじゃなくて、そういう大層な看板を掲げているバンドじゃあないのかな・・・と。
皆の先頭に立って「俺たちに着いて来い！」という感じではなく、ファンや仲間たちと共にシーンを育てていこうという寄り添う姿勢が感じられました。シーンが出来立ての頃の尖っていたパンクロックの独立感と言うより、ハードコアの連帯感・横の繋がりに近いのかなぁと。
歌詞を見ていても、自分と照らしあわせてみて共感できる部分が多く、親近感・・・つまり利き手側からの歩み寄りがとてもし易やすい。
そういう親近感が相まって、何だか自分の友達のバンドのような感覚に陥り、何としてもサポートしたい、応援していきたいと考えるようになってしまいます。
それこそ彼らの人柄であり、楽曲の産み出すパワーであり、バンドの魅力の一つなのだと感じました。



上で何だかんだ言ってますが、単純にレビューすればこのバンドはグンバツに良い。所謂聴かせるメロディとはまたちょっと違うんですが、心に引っかかるメロディが随所に散りばめられています。その引っかかった瞬間、青春時代に一瞬フラッシュバックするカタルシスがあるんですよね。「こんなバカな事やったなぁ」とか「あんな恥ずかしい事があったなぁ」っていう時代。何か無性にキラキラしてて、戻ることの出来ない楽しかった時代。そういったあの瞬間を切り取った想いが込められた曲だからこそ、聴いていてそういう気持ちよさがあるんじゃないかなぁと感じました。"What Does “Zeta” Mean Anyway? "が半端ないエモーショナル。"Things That Never Were"の疾走感もグッド。
ジャンルは違いますが、ALLの「Alive」を思い出しました。アレもまた僕にとって青春時代を思い出させてくれる大切な名曲です。



後は僕のレビューブログの文章と違って押し付けがましくないんですよね、メロディや歌詞、そして歌い方が。「こうあるべき！」っていう演説ではなくて、「皆ちょっと聞いてくれ」って真摯に語りかけてくる感じ。そういう姿勢にこちらも耳を傾けて聴いていく内に、いつの間にか彼らのファンに・・・。「こう思うんだけど、どうかな？」「うん、俺もそう思う！」っていうバンドとファンの間に共感が生まれて、ライブでは凄い良い雰囲気が作れてプレイ出来てるんじゃないかなぁ、と勝手に妄想しています。

いつもより気合入ったレビューなのは、やはり自国のバンドだから。嬉しいですよ、やっぱり。自分の大好きな国に、大好きなバンドが増えるってのは。Valve Drive、グッドモーニングアメリカと共に国内バンドでフェイバリッドバンドが出来ましたよ。

※「サウンド的にはこういうバンド」っていうレビューは恐らく、他の素晴らしいレビュアーの方々がしてくれるはずですので、そちらの方々にお任せして、僕はかなりふわっとしたレビューにしました。それに聴いてもらうのが一番わかり易いですし！まぁその、雑誌媒体のように聴かずとも音が掴めるような文章化するのが理想なんでしょうけれど・・・汗



※6/21追加
After TonightのOfficial Pageにて、期間限定で"The Lenses EP"から"Sleeping in, in Seahaven"と新作の"Statues"から"Swords"がフリーダウンロード可能になっているそうです。メールマガジンの登録すると色々良い事があるそうなのでそちらも是非！！しかしSwordsマジで名曲です。

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