Into It. Over It. / Proper (2011)
Posted on
12月 22, 2011
by
tsukasa
一言レビュー「1stにして既に完成されている、貫禄の一枚」
Genre: Indie/Emo/Punk
For Fans of: Texas Is The Reason, The Get Up Kids, Look Mexico.
Country: Illinois, US.
Label: No Sleep Records
1. Embracing Facts
2. Discretion & Depressing People
3. Fortunate Friends
4. No Good Before Noon
5. Write It Right
6. Midnight: Carroll Street
7. Connecticut Steps
8. Staring at the Ceiling
9. An Evening With Ramsey Beyer
10. Where Your Nights Often End
11. P R O P E R
12. The Frames That Used To Greet Me
Myspace
Discretion & Depressing People
Twitterやブログなんかで以前から絶賛されていたこの"Into It. Over It."。Damiera/The Progress/Up Up Down Down Left Right Left Right B A Start/Stay Ahead Of The Weatherと渡り歩いてきたソングライターEvan Thomas Weissのソロプロジェクト・・・らしいんですが、彼が渡り歩いてバンドの殆どを知らない・・・。しかしこういうサウンドが好きな人にとっては周知のバンドなのでしょう。(最後のStay Ahead Of The Weatherだけは知ってました。最近のプロジェクトみたいですし。Into It. Over It.よりパンクな感じで格好良いです。)
まぁつまり、ぽっと出のアーティストではなく、シーンにしっかり浸かっている期待のソングライターの満を持しての作品というものみたいです。この前にもCDは出ているのですが、それは編集盤扱いで今作が1stフル扱いなのだそうです。
Fortunate Friends
成る程確かに素晴らしい。プロデューサは何とEd Rose!The Appleseed Cast、The Casket Lottery、The Get Up Kidsのプロデュース等で知られる、Indie Rock/Emoの実力派プロデューサー!僕の彼の作品で一番好きなのはMotion City Soundtrackの1stです。MCSはやっぱりあのパワーポップテイストになる3rd以降の作品より1st、2ndのIndie感満載の作品が好きです。
それはさておき、Ed Roseの得意とするサウンドメイキングと、Evansが描くInto It. Over It.のイメージががっつり合わさってて、上手くいってる気がしますね。彼の他の作品を余り知らないので断言は出来ませんが。
粗雑さを保ちつつ、整合性を実現出来ている絶妙なバランスの空気づくり・サウンドプロダクションだと思います。パンク・ロックの持つ粗雑さがグッとくるエモーションを生み出し、インディーロック・ポストロックの整合性が曲の透明感やアンビエントさを引き立たせています。この両方を実現しているバンドは他にも多くいると思いますが、Into It. Over Itが創り上げるこのバランスこそが絶妙って人も多いのでは?五月蝿過ぎず、静か過ぎないというバランス。
PROPER
個人的にはやや「出来過ぎている」という印象がありましたけど。いや、何が問題なの?と言われればそうなんですが。1stアルバムなのに、まるで4thアルバムのような安定感と貫禄があるというか・・・。それだけの下地と経験があるからなのかもしれませんが、1stにしか出せない青臭い、あるいは甘酸っぱい衝動感とか、キラキラした何かがあっても面白かったかなぁと。
いや、まぁこれだけの素晴らしい作品を創り上げる事の出来る才能を持っているからこそ、思ってしまった余計な願いなのですけれど。
そう言えば、今作ではプロデューサーの繋がりかThe Casket LotteryのNathanがゲスト参加しています。今回はCastevetのNickは参加しているのかしら?
Where Your Nights Often End
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