A Loss For Words / No Sanctuary (2011)

Rate: 9.6/10.0
Genre: Pop Punk/Melodic/Hardcore
For Fans of: Lions Lions, Four Year Strong, Close Your Eyes.
Country: Massachusetts, US.
Label: Rise Records


1. Honeymoon Eyes
2. Pray For Rain
3. Pirouette
4. Raining Excuses
5. The Hammers Fall
6. The Lost Cause I Used To Be
7. No Sanctuary
8. Jmr
9. Jetsetter
10. Finite
11. Wrightsville Beach

Honeymoon Eyes


遂に来ましたよ。マジで本当に良いアルバムですよ！流石AL4W！！こういう歌心が満載のパンクって最高に良いんですよね。AllのBillもヴォーカルを選ぶ時は「歌心がある人」を選ぶそうな。Allファンとしてはやはり、そういうモノを持ったバンドを好きになってしまいます。
そんなマサチューセッツはボストンのポップパンクバンド、A Loss For Wordsの2ndフルをれぶー。

ボストン・ハードコアの疾走感とメロディ性を携えたハードコアサウンドにしっかりと浸かりながら、独自のポップパンクサウンドを展開しているAL4W。前作のカバーアルバムでモータウンクラシックソングを見事ポップパンクカバーしてみせた事から、パンク・ハードコアのみならず、R&B/Soulにまでルーツがある事がわかりました。そういうバンドが魅せるサウンドは、やはりブラックミュージックの暖かみのあるメロディの影響を感じさせる曲ばかり！たまんないですよ！
Fall Out Boyのようなダンサブルでソウルフルなポップパンク・ロック・・・って感じではなく。リズム自体はしっかりとポップ・パンクだったりパンクしてます。ですが、歌いまわしだったりが最近のTOP４０のようなポップスでもなく、クラシックなポップソングだったりするのが、凄く・・・そう凄く良いんですよ！
いや勿論今風のポップパンクも好きですけれど、今余りにも溢れているサウンドですから。そういった意味でこういうサウンドを鳴らしてるバンドも少ないですし、僕にとって思い入れの度合いが更に強まります。

The Hammers Fall


上記で「クラシックポップ・モータウン」とか言いましたが、それはメロディだったり歌いまわしだったりで、アレンジはポスト・ハードコアっぽかったりする部分もあったりするんですよね。昔の80～90年代のではなく00年代以降のスクリーモとかと一緒に使われるタイプのポスト・ハードコアです。（ここら辺の論議は色々面倒なので今回は割愛）
元々初期は"そういう"サウンドだったし、元メンバーはLions Lionsというポスト・ハードコアバンドで活躍中です。今作は激しめではないけれど、アレンジとかアプローチで"そういう"面が割りと出ている気もしました。

No Sanctuary


ポップなのや哀愁感溢れる曲もあれば、こういった脳汁全開のブチギレナンバーもある。今作でよりバンドとしての可能性を模索したんでしょうか。結果的にアレンジやアプローチの引き出しが増えて、深みも増した気がします。個人的には大正解の2ndって感じです。

ただRiseへ行ったのは余り嬉しくはないかなぁ～・・・なんて（笑）バンドとしては人気なRise Recordsへ行ったのはステップアップなのだろうし、素直に喜びたいのですが・・・個人的にあのレーベルには良いイメージを持っていないのでちょっと残念でした。脱退・解散も多いですしね。まぁそれはスクリーモバンド全般に多く共通する問題なので、このバンドには当てはまらないことなのかもしれないけれど。それでも何だか心配してしまいます。まぁ余計なお世話なんでしょうが。

個人的には別のインディーレーベルと契約して、日本ではICE GRILL$ RECORDSと契約。そして日本へ来日なんかしちゃったりして・・・そして仙台にも・・・なーんて妄想をしちゃいます。そうなったらいいなぁ・・・いやいやまずは素晴らしいアルバムを製作したバンドにリスペクトと、Rise Recordsに感謝しないといけませんね。Thanks!!