Mando Diao / Greatest Hits Vol.1 (2012)



Rate: 8.8/10.0
Genre: Garage/Rock/R&B
For Fans of: The Libertines, Sugarplum Fairy, Molotov Jive.
Country: Dalarnas, Sweden.
Label: EMI


01. Dance with somebody
02. Long before rock'n'roll
03. Down in the past
04. Sheepdog
05. God knows
06. Welcome home, luc robitaille
07. Gloria
08. If i don't live today, then i might be here tomorrow
09. Mean street
10. The band
11. Never seen the light of day
12. TV & me
13. You can't steal my love
14. Mr moon
15. All My Senses
16. Paralyzed
17. Christmas could have been good
18. Ochrasy
19. Clean town
20. Good morning, herr horst
21. Motown blood
22. Dalarna

Myspace

Sheepdog




高一くらいの時に何かのチャートでSheepdogとかがランキング入りしてて、それが気になってて・・・気になってたままにしてて・・・結局大学に入るくらいまで聴かずに。その時にはThe Hivesの虜になっていたので、僕もThe Hivesのように彼らを敵視していて(笑)ろくすっぽ聴いていないのに、そんな事するのは馬鹿げているのですが、結局今の今まで聴かないできました。
まあそれで今回ベストが出たので買った・・・というわけでもなく、遊びに行った家にあったので何となく借りてきたという次第。これを機にってやつなのですが、買うまでは行かない程度の興味しか無くて。

Long Before Rock'n'Roll


しかし、実際聴いてみると予想以上にポップ。もうちょっとガチャガチャしてるガレージバンドのイメージだったのですが・・・。ビートルズが大好きなんだろうなと思えるギターポップ/ロックバンド的なサウンドが光る、まさにベスト盤といえる作品でした。
"Mean Street"もモータウン的なR&Bソングだし、"Gloria"なんかガレージすっ飛ばして、ミラーボールの似あうソウル・ミュージックみたいな曲ですし。新曲の"Christmas Could Have Been Good"なんかも正にソウル。
他にも"Mr Moon"や"All My Senses"、"Paralyzed"とか聴いてると、本当に60's R&Bバンドへの傾倒があるんだなあと実感しました。

Mean Street


まあそういう訳で思ったより僕の好きなタイプのバンドでした。捻くれたロックってのも刺激的ですが、ストレートにポップでロックっていうのはやっぱり良いもんです。
大体なんで僕も一緒になって敵対視してたんでしょうね。バカみたいですよね(笑)まあでも聴いてみて良かったです、本当に。
今作はベストですし、その曲数も申し分ない。ファンのみならず、彼らを敵対視するThe Hivesファンもチェックしてみては?なんて(笑)

クラシックなロックが聴きたい!なんて人にもオススメかも。好きなバンドがカバーした古いロックナンバーとかでハマって、いざ本当の60年代のロックを聴いてみたらダメだった・・・みたいな事もあるかもしれないですし(ってか僕はそうでした)。ギターの歪みが大分違いますしね。今は大分ノイジーですけど、昔はこう・・・モサモサしてるっていうか。まあ実際はその人達の問題って言うよりは録音環境や録音媒体の問題なのでしょうけど。

Paralyzed


ガレージロックリバイバルと呼ばれるきっかけを起こしたバンドの多くは、ガレージサウンドとは別に、彼らなりの持ち味がありました。The StrokesだったらNYのインディーロック/ポストパンクに影響を受けたサウンド。The White Stripesだったらブルースやフォークのルーツ・ミュージックに特化してるし。

それぞれの味がある中、Mando Diaoはガレージの王道サウンド―――つまり多くの60年代以降のガレージバンド達が影響を受けた60's R&B/Rock―――を直球でプレイしているんです。ある意味最もガレージリバイバルって言うのがふさわしいバンドかも。まあぶっちゃけ、そんなバンドってアメリカやイギリスとかに掃いて捨てるほどいるわけですが、その中でここまで勝ち上がってきたってのは凄い。
勿論時期的な問題(ガレージリバイバルというシーンを生み出したいメディアの意向)やスタイリッシュな風貌を押し出すメディアの力等も、知名度を押し上げたきっかけではあるのでしょうが、一発屋で終わらなかったのはやはり彼らの実力なのでしょうね。
個人的にはアメリカのThe Boozeも同じくらい素晴らしいバンドなので人気が出て欲しい限りです。ただ彼らは風貌が・・・(笑)

The Booze - Trouble In Paradise





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