Rate: 8.7/10.0
Genre: Indie Rock/Lo-Fi/Garage Pop
For Fans of: Japandroids, The Men, Big Troubles.
Country: Ohio, US.
Label: Carpark Records/Wichita Recordings
1. No Future/No Past
2. Wasted Days
3. Fall In
4. Stay Useless
5. Separation
6. No Sentiment
7. Our Plans
8. Cut You
Myspace
No Future/No Past
以前の彼らを知ることはなくSteve Albiniプロデュースっていう煽りに釣られて手に取ったわけですが、完全に当たりでした。思わずガッツポーズしました。
試聴した際に、1曲目を聴いて正直「あぁこういう陰鬱でグランジフォロワーな感じね。ハイハイ」みたいに思っちゃったんですよね。まあ僕ぶっちゃけグランジ殆ど知らないので、こんな浅い先入観で聴き始めちゃったわけですが…そんな糞な先入観をぶっ飛ばすくらい素晴らしくて。この曲を聴き終えた時はもう絶叫しちゃって!いやしてないですけどそれくらいの気持ちで。
抑圧されたモノを徐々に開放していくにつれ、音の感情が徐々に高まっていって、気がついたら握っていた拳にじんわりとした汗が。
それで全編こんな陰鬱な感じなのかと思いきや、次の曲から既にガレージサウンドなインディーロックだったり、ノイズポップっぽかったりと、決して後ろ向きな音を出すだけのバンドじゃあない。コード進行1つとってもキャッチーだったりします。
Stay Useless
調べると、元はローファイポップなバンドだったらしく、こういう変化はファンには中々驚きだったそう。ただ、それでも概ね好評なようで・・・いやむしろ絶賛に近いかも?今作によって多くのファンを集めそうなくらいのクオリティだと僕も思いますし。
ともあれ、彼らの音楽性としてこういう事をやろう!と思ってやっているバンドではなく、今好きな音楽をやりたいようにやるっていう感じでやってるんでしょうね。ネット文化によって音楽の世界もジャンルレスになっている昨今で、こういう柔軟性は珍しくないですよね。まあ昔からそういうバンドは多くいたかもしれませんけど、僕が思うに、そういう時代になった今、昔との一番の違いは聴き手も柔軟になった気がします。
作る側だけではなく、聴く側も多く様々な音楽に触れ、こういう音楽もあるのかと視野を広めています。これが良いのか悪いのかとかそういう問題ではなく、それが色んな形でシーンに影響を与えていると思います。
結果としてバンド側は余り肩肘張らずに、「自分達はこう見られているから、こういう曲を作らなきゃいけない」と強迫観念に囚われる必要は無いと僕は思います。特にインディー系の音楽に関しては。
まあどのジャンルにも熱心なファンは居て、バンドに自身の理想を預けて、それと違う音を出されると失望してしまう事もあります。僕も良くそういう事をします。そしてこういう事(バンド側が音楽性の変化による抵抗がなくなる)は前述の理由(ネットによるジャンルレス)の通り、増えていくとも思うんです。
僕はもうそれでいいんじゃないかなあと思います。そういうバンドがたくさん出れば面白いと思うし、そういうバンドがたくさん出ることによって、「パンク一直線で俺達はブレないぜ!」みたいなバンドが際立ってくるし。今までもそうやってシーンは成長と衰退を繰り返していったわけですし。
Our Plan
まあ話は超ズレたわけですが、そういう若い感性を持ったこのバンドの今後の方向性が気になってしまう・・・リリースした後直ぐに次の展望を期待せずにはいられない程、のめり込んでしまいます。
まあやっぱり何が良いって純粋にギター・ポップアルバムとして聴けるくらい気持ちの良いメロディとギターですよね。1曲目でああいう感じ出しといて、何だかんだ言ってキャッチーなんだからズルイわよ。と思わずオカマ口調になってしまう程(意味不明)
鬱屈した感情を発散するように掻き鳴らすわけでもなく、自然体にノイズを生み出し、ポップなメロディを紡ぐ彼らのサウンドは、聴いていて不思議と安心もします。大きなスケールを感じさせないローファイなポップサウンドが、自分の周りに小さな部屋を作ってくれて周りとの距離を作ってくれるような・・・街中の喧騒にいても一人でいる事を確かめられるような・・・でも決してそれが後ろ向きじゃないっていう安心感が彼らの魅力かも。
相変わらず何を言いたいかよく分からないレビュー。ともあれオススメ。
Cut You
※マジ名曲
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