Japandroids / Celebration Rock (2012)







Rate: 9.5/10.0
Genre: Garage/Indie Emo/Noise Pop
For Fans of: Cap'n Jazz, No Age, Cloud Nothings. 
Country: Vancouver, Canada.
Label: Polyvinyl Records
Official





ジャケに既視感を覚えるのは僕だけではないはずです(笑)前作から3年の月日を経て遂に2ndアルバムをリリースした、カナダはバンクーバーの2ピースガレージロックバンド、Japandroidsをれぶー。
前作"Post-Nothing"は以前に記事で紹介しているので、良かったら合わせて読んでみてください。

Fire's Highway


間違いなく今年を代表する一枚になること間違いなし。間違いなしを二度使って意味わからない文になるくらい間違いないです。間違い無いと使い過ぎてゲシュタルト崩壊する程間違いない。
冗談はさておき、本当に素晴らしい作品です。名盤って感じの風格ではない気がしますが、限りなく名盤に近い良盤って感じです。

本人たちもインタビューなどで、この3年間のツアー生活に於いて自分たちのスタイルや音楽に自身を持ったそうで、かなり成長したと言っています。前作の延長線にありながらも、確実に全てを上回っている作品なんです。1stに込められた初期衝動や甘酸っぱさも、より素晴らしく表現されています。これが凄い。
普通初期衝動なんてのは1st>>>超えられない年齢・経験の壁>>>2ndだったりします。このバンドに関しては1st≦2ndなんですよね。成長したといえる程の経験をしながらも、この青臭い衝動感を楽曲に込められるのは本当に素晴らしいです。

青臭い衝動と言っても、ただポップでキラキラしてる訳じゃなく、The Stoogesのようなガレージロックの心臓がドキドキする衝動感っていうんですか・・・とにかく、ロックとしての芯はあるサウンドだと思います。
そういうドキドキする衝動感はやっぱり、重ね録りせずワンテイクでレコーディングしたってのもあるかも。ライブ感というか、彼らの感情が直接心に触れてくる感じがあります。

Adrenaline Nightshift


明らかに1本ギターじゃない音鳴ってるよね?重ねてないわけなくね?と最初僕も思いましたが、どうやら1本のギターで同時に複数のアンプから音を鳴らしているそうな。あの無線で信号を送るタイプのやつで、そういうのあるんでしょうかね。とにかく、その複数のアンプそれぞれが低音、高音等、異なるサウンドを出すように調整し、2ピースバンドという事を感じさせないようにしてるそうです。3~4つのアンプを使ってるとか。

普通2ピースって、ベースレスだったりギターレスだったりするバンドは、その形態で表現できる限界を試すっていう姿勢の下やっていると思うんですよね。敢えて普遍的なロックの編成よりも明らかに少ない人数でロックを表現するっていうのが、「既存の概念をぶっ壊す」って事でロックだ!ってなると思うんです。
でも彼らの場合、ベースがないことやギターが一本である事の強烈な拘りや、既存の概念の反発からの編成ではないようです。メンバー曰く、バンドを始めようと思ったけど、中々見つからないし我慢出来ないからとりあえず2人でやったそうな。正直ギターのBrianは歌いたくもなかったそうな(笑)
(参照: iLOUD / Japandroids『Celebration Rock』インタビュー )

それで行き着いたこのサウンド・手法。何か良いですよね。変に使命感や高い意識を持っているわけではなく自然体な感じ。でもやってることは人とは全然違う事。なんかそういうの格好良いと思ってしまいます。

後The Replcements大好きっていう話です。もうその時点で最高です。彼らからの影響も何処となくメロディ等から感じられる作品だとも思います。
前作よりもメロディに重きを置いているので、そういう自身のルーツの部分が出たのかもしれません。そういう意味でもカレッジ・ロック等が好きな人にもイケる作品だと思います。"The House That Heaven Built"とか結構その色が濃いかも。個人的にはThe Replacementsっぽいからアルバムで一番好きな曲です。
もしかしたらThe Replacementsの影響を受けてるっぽい、The Gaslight Anthem、Sharks、Against Me!、The Menzingersとかの最近のパンク・ロックバンドが好きな人にもイケるかも。

The House That Heaven Built


前作の方向性で更に進化し、メロディアスさにもより磨きがかかったことによって、良い意味キャッチーになり垢抜けた感のある彼ら。アングラ感が薄れたことにより、インディー系以外の音楽を聞く人にもオススメ出来る良作になったのではないでしょうか。
激PUSHです。マジでオススメです。

Tracklist


    1. The Nights of Wine and Roses
    2. Fire's Highway
    3. Evil's Sway
    4. For the Love of Ivy (The Gun Club cover)
    5. Adrenaline Nightshift
    6. Younger Us
    7. The House That Heaven Built
    8. Continuous Thunder



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