Allister / Last Stop Suburbia (2002)



Rate: 8.4/10.0
Genre: Melodic/Punk/Powerpop
For Fans of: Green Day, Useless ID, Mest.
Country: Illinois, US.
Label: Drive-thru Records
Myspace


1. Scratch
2. Radio Player
3. Flypaper
4. Overrated
5. Better Than Forever
6. The One That Got Away
7. Racecars
8. Matchsticks
9. Camouflage
10. Don't Think Twice
11. Somewhere On Fullerton
12. Westbound
13. Know It All
14. Stuck
15. Waiting For You
16. None Of My Friends Are Punks

Better Late Than Forever


哀愁感漂う疾走した90's MelodicサウンドをPunk/Powerpop的なシンプルさでざっくりしたポップソングに仕上げたサウンド・・・僕のイメージする00年代初期主 流だったメロディックパンクってこんな感じです。現在主流のエモメロなPop Punkだったり、Hardcore経由のタフなPop Punkだったりと、割りとサウンドが派手なイメージのモダンPop Punkシーンですが、この時期にシーンに多く出てきたバンドは何処かイモ臭い・・・というか冴えない感じ、突き抜けない感じの雰囲気ただようバンドが たっくさん出てきた気がします。

Melodic Hardcoreバンドが放つスケーターのストリートなちょっと悪い感じ、あるいはPunkバンドのようにストイックに生きれない・・・でもそのどれもが好きで、冴えない自分達でも音楽を表現してみたい!っていう人たちが始めた、当時としては中途半端なパンクサウンドがたまらなく好きです。
この時代のMelodic HardcoreとPop Punkっていうのの境目がない感じ(勿論捉え方によっては今も昔もないのでしょうけれど)が良いんですよね。
こういうバンドはFall Out Boy、All Time Lowらの台頭によってめっきり数を減らした印象です。

まあとにかく何が言いたいかというと、このバンドAllisterも、何処か突き抜けないけれど良質な00's Melodic Punkサウンドを鳴らす素晴らしいバンドって事です。そんな彼らの代表作である2ndをれぶー。

Radio Player


メンバーの中心人物、Scott Murphyが大の日本好きでJ-Popカバーとかし始めて、洋楽パンクファン以外にも広く人気を集めたので、意外と知名度高いです。ただScottが何枚も日本でよく分かんないカバーアルバム出しちゃったもんですから、白けたなあって感じになった人も多いかも。僕はそうでしたし。
それで一緒にAllisterも何だかなあって聴かなくなってたんですが、復活作の時や今回のDrive-thru企画の際など久しぶりに引っ張りだして聴くと、中々どうして良いもんです。

疾走感は勿論、全くもってシンプルなギター、意外とポップなベースライン、そしてコード進行が歌物のPopソングばりにキャッチー。もろPowerpopだろってな具合に。"Don't Think Twice"とか特にそんな感じ。コーラスの重ね方とかも。

Don't Think Twice


何処を切り取っても基本的には突っ走る曲が多いですし、複雑な展開もないです。CHORUSパートはフックのあるメロディを意識がけて持って行ってる感じがありますし(ココら辺もScottのJ-Pop好きが関係してたり?なんて(笑))、スカッと爽快に聴けます。
ある種の洋楽パンクにあるクセみたいなのが無いので、逆に物足りない人もいるかも知れませんが、青春時代に彼らを通った人にはこれこそがメロディックパンク!と軸になっている人もいると思います。

洋楽をこれから聴き始める人には、どのパンクアルバムよりもオススメな作品かもしれませんね。ただ、洋楽をこれから聴き始める人が僕のブログを見てるだろうかっていう話なのですが、そこは置いといて下さい。

Westbound






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