Yellowcard / Southern Air (2012)
Posted on
8月 27, 2012
by
tsukasa
Rate: 8.7/10.0
Genre: Emo/Alternative/Pop Punk
For Fans of: Simple Plan, All Time Low, Valencia.
Country: Florida, US.
Label: Hopeless/Kick Rock Invasion.
Official: http://yellowcardrock.com/
01. Awakening
02. Surface of the Sun
03. Always Summer
04. Here I Am Alive (feat. Tay Jardine)
05. Sleep in the Snow
06. A Vicious Kind
07. Telescope (feat. Alex Gaskarth, Tay Jardine and Cassadee Pope)
08. Rivertown Blues
09. Ten
10. Southern Air
11. Always Summer(Acoustic)*
12. Telescope(Acoustic)*
*Bonustrack
Always Summer
何だかんだいって、今作で8作目のフルアルバム。彼らのこれまでのキャリアをざっくばらんに分けてみると、ブレイクする前の1st~3rdの時期を第1期('97~'02)、ブレイク~活動休止までの時期を第2期('03~'07)、それ以降を第3期('09~)と出来ます。というか、僕が勝手にしました。
第1期のサウンドは割りとパンク/メロディック系な印象のバンドで、ヴァイオリンいる?くらいの感じでした。3rdの時点でRyan KeyがCraig's Brotherから加入し、ギターのBen Harper(後にAmber Pacific、Hey!Mikeに加入)のポップで泣きメロディックなサウンドに、エモーショナルな声を持つRyan Keyが乗っかり、初期の人気作である"One For The Kids"が完成。これが今でも一番好きってメロディックファンもいるかも。この時期はパンクキッズ的なヤンチャさや雑さがあります。
ロックでソリッドな部分が前面に出てくる第2期。音自体もメタルチックな低音+高音強調なサウンドに。個人的にギターをジャリジャリさせたおかげで、ヴァイオリンの伸びやかで綺麗なサウンドが気持よく溶け込めていて、初めて4thでヴァイオリンが居るバンドの良さが出た作品だと思います。
疾走感が無くなったわけではないけれど、サウンドが垢抜けたロックな感じなので、何となくメロディックっぽくないよなとも感じる時期。でも僕はこの時期が好きです。
第3期はタイト・ソリッドでロックしてる部分がやや弱めになり、エモーショナルな部分が強調され、オーガニックさすら感じる雰囲気です。ヴァイオリンもより見せ場というか魅力が出てきたように思えます。ギターも結構ジャリジャリ感が弱めになりましたよね。Ryanのエモーショナルなヴォーカルが生きる昇華性のあるミドルテンポの曲が増えてもきました。
彼らのそういう曲が好きな人にはたまらない時期ですが、やはり"Five Becomes Four"大好きな僕はそういう曲が欲しいなあと思っていた前作。お待たせいたしました・・・疾走系ナンバーが帰って来ましたよ!!
Rivertown Blues
これだよコレなんだよ!ってな具合に気持よく突っ走ってくれてます。何曲かこういう前のめりな曲があると本当に嬉しいです。もう1曲あったらなあなんて思いますが、またこういう曲を書いてくれる事に感謝せねば!前作聴いた感じだともう無いだろうな・・・と諦めていたので。
この曲や他の結構疾走感を感じれる曲があるお陰で、メロディアスなミドルテンポの曲もグッと良さが出てくると思うんです。そういう意味で個人的には前作よりも今作は好き。ヘタしたら一番好きな6th"Paper Walls"の次くらいに好きかも。
僕がここまで良いと感じた理由は、やっぱり第2期のサウンドとまでは言いませんが、少なくとも前作よりはソリッドなサウンドになったかなと。勿論前作もそのサウンドが、エモーショナルでメロディアスな曲をより良いモノにしていたのだけれど。まあ好みの問題ですね。
Here I Am Alive
"Awakening"、"Surface Of The Sun"と気持ちの良いスピードの曲が初っ端から並び、リードトラックの"Always Summer"へとなだれ込みます。8作目にして、こういう爽やかでポップなメロディを歌えるのは良いですね。サビよりもVERSEのメロディがかなり良い。後、Seanが「唸れ!俺のヴァイオリンよ!」ってな具合にヴァイオリンが前面に出て唸ってますのでそこも必見。この曲は聴き込むと本当に大好きになりますよ。
来日の記憶も新しいWe Are The In CrowdのTay JardineがゲストヴォーカルのM-4"Here I Am Alive"は、WATICが好きな人にぴったりな縦ノリで踊れるポップナンバー。この曲といい、All Time LowのAlexらと歌う"Telescope"等、Billboardでもイケるんじゃね?的なメジャー感のある曲が今作にはあります。ちなみに"Here I Am Alive"はex-Fall Out BoyのPatrick Stumpとの共作だそうです。どうせならちょっと歌って欲しかったです、Patrickファンとしては。
三拍子のサビ部分が揺られるように気持ち良い"Sleep in the Snow"、疾走感がひたすら気持ちの良い"Rivertown Blues"、アコースティックによるオーガニックなサウンドが優しい"Ten"、タイトルトラックでもある"Southern Air"は今作で一番良いメロディの曲だと思います。
Ten
曲のバランス的にも、押し付けないサウンド、より円熟味を増したメロディ等から、今作をキャリアベストと評価する人もいると思います。僕はこれが一番の作品ではないのですが、これを聴いて「今までで一番良い状態にあるのかなあ」と、バンドの充実感を感じることが出来る良い作品なのは間違い無いと思います。"Ocean Avenue"の次かそれくらい売れるんじゃないかと予想。僕個人の好みを抜きにすれば完成度は多分1番です。
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