The Hives / Lex Hives (2012)
Posted on
12月 07, 2012
by
Tsukasa
Rate: 7.9/10.0
Genre:Garage/Rock/R&B
For Fans of: The Rolling Stones, MC5, Ramones.
Country: Fagersta, Sweden
Label: Disque Hives
Official: http://www.thehivesbroadcastingservice.com/
1. Come On!
2. Go Right Ahead
3. 1000 Answers
4. I Want More
5. Wait A Minute
6. Patrolling Days
7. Take Back The Toys
8. Without Money
9. These Spectacles Reveal The Nostalgics
10. My Time Is Coming
11. If I Had A Cent
12. Midnight Shifter
Wait A Minute
何だか今作も既視感(あるいは既聴感?なんて)に溢れるリフがてんこ盛りのThe Hivesの新作をれぶー。
以前のハードコア・パンクの匂いも色濃く感じられた爆走ロックンロールではなく、モッズなテイストも感じさせるR&Bサウンドも押し出してきてる印象です。前作からそうですけど。前作同様、初期の方向性に拘らないThe Hivesが楽しめるとは思います。
そういう色んな方向性でThe Hivesを表現出来ていますし、メロディも初期に比べればキャッチー…ただそれと同時に、リフと勢いのみでノックアウトさせてしまえるような、あのロックンロールの狂気的な魅力を感じなくなってしまいました。今でも忘れられない"a.k.a I-D-I-O-T"のイントロの破壊力。あれを聴いてるだけで自分までもが最強に格好良いんじゃないかと思わせてくれるパワーがありました。
a.k.a I-D-I-O-T (from 1st album"Barely Legal")
別にああいう作風を求めているわけではないんですが、ああいうようなパワーやノックアウトされてしまうようなリフが今作では無かったかなあと感じました。同じようにR&Bなサウンドであれば、The Hivesじゃなくて他のバンド…The Boozeとかの方が心を揺さぶってくるソウルを感じるので、そっちを聞こうかなあと思ってしまいますし。
まあ好みの問題なので、そういうスタイリッシュさやクールなロックっていうモノとしては完成度の高い作品なのではないでしょうか。
ELOの"Don't Bring Me Down"のオマージュ?とも言える"Go Right Ahead"に、"1000 Answers"のリフが流れてきた瞬間にBuzzcocksの"Boredom"がよぎったり、イントロを聴いた瞬間にAC/DC"Back In Black"とJoan Jett"I Love Rock 'N' Roll"が一緒にやってきたような"I Want More"等など、どっかで聴いたようなフレーズが盛りだくさん。まあこれらもよくあるフレーズと言えばそれまでですが、彼らだと何故か確信犯的にフレーズを潜り込ませたのではないかと思ってしまいます(笑)それもまた魅力の1つ?なんて。
The Hives - Go Right Ahead
↓
Electric Light Orchestra - Don't Bring Me Down (lyrics)
The Hives - 100 Answers
↓
Buzzcocks-Boredom
The Hives - I Want More
↓
AC/DC Back In Black
+
Joan Jett & the Blackhearts - I Love Rock N Roll
"Patrolling Days"や"These Spectacles Reveal The Nostalgics"は初期を彷彿とさせるような疾走感のあるパンクサウンドですね。"Take Back The Toys"は後期っぽいフックのあるメロディを、得意のあの「ドドッダンッ!ドドッダンッ!」っていうリズムで聴かせてくれる良曲。The Hives流R&Bの"Without The Money"も中々良い感じ。
These Spectacles Reveal The Nostalgics
とはいえやはり全部聴き終えて物足りなさを感じてしまうのも事実。かといって今の彼らのサウンドで初期っぽい曲をやられても、何か違うなあと思ってしまうことでしょう。
結局のところ、初期のような曲が聞きたければ初期の曲を聴けば良いんですけどね。となると、彼らの最新作はキャリアの中では割りと下の方の順位なので、あんまり聴かない作品かもしれません。前作は大好きなんですけどね。
Take Back The Toys
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