Rate: 8.3/10.0
Genre: Rock/Pop/R&B
For Fans of: The Libertines, Kooks, The Pigeon Detectives.
Country: Dundee, Scotland.
Label: Cooking Vinyl.
Official: http://www.theviewareonfire.com/
1. How Long
2. AB (We Need Treatment)
3. Hold On Now
4. Anfield Row
5. Bullet
6. Bunker (Solid Ground)
7. The Clock
8. Piano Interlude
9. Hole In The Bed
10. Sour Little Sweetie
11. Lean On My World
12. Tacky Tattoo
スコットランドのポップでキュートなギターとメロディを掻き鳴らすロック・バンド、The Viewの4thをれぶー。
How Long
どうやら2nd、3rdとリリースする度に、ヒット作である1stと比較されるのにウンザリしたのでしょうか?今作は原点回帰をテーマに作成されたそうな。
本人達曰く、ライブをやると2nd/3rdの曲も1stの時みたいなノリになってしまうそうで、1stの時の気持ちのように作りたい曲を作るっていう意味での「原点回帰」だそうだけれど。
サウンド的にはそこまで原点回帰ではないなあと個人的に思いました。余計な音を削って、初期のようにギターロックで曲を作るっていうアプローチを取ったに過ぎず、初期のようなガチャガチャしていて、瑞々しくポップなサウンドの中に「向こう見ずに駆け抜けていくロックンロールの危うさ」が垣
間見えたあのサウンドは見られませんでした。
The Clock
やはり原点回帰というのは彼らの言うように、音楽に取り組む姿勢(アティチュード)の部分であり、音そのものが初期に遡るわけではなかったようです。個人的にはそれは正しいと思うし、今作は良い作品だと思いました。演奏技術やアレンジやレコーディングのテクニックを身につけた今の状態で、無理にガチャガチャやろうとすると、やっぱり無理してる感が楽曲から感じてしまいますしね。
ともかく、アルバム自体の明確なコンセプトも無理に作らずに、時代の流行りも関係なく、作りたい曲を作るという精神性での原点回帰には成功していると思います。そういった姿勢が結果的に、1stを聴くと感じれた晴れ晴れとしたあの気持ちを、今作でもまた感じることが出来るんだと思います。
Hole In The Bed
一発目からひたすらワクワク感を煽るイントロで始まる"How Long"は、The Viewの魅力をこれでもかと詰め込んだキャッチーなシングル。
間奏のギターフレーズをつい一緒に口ずさんでしまう"Hold On Now"、暗い雰囲気に乗っかるソウルフルなヴォーカルがグッと来る"The Clock"、The Libertinesを彷彿とさせるメロディアスなギターフレーズとしゃがれヴォーカルが絡み合う"Hole In The Bed"等など、良い感じ。
最高傑作と言う人がいるのも分かるくらい、完成度高いと思います。悪く言えば上手くまとまり過ぎてて、もう少しHole In The BedみたいなLibertinesなPunkソングを増やしてほしいなあって人もいると思いますが、僕としてはこの曲が4thに入ったこと自体が素晴らしいかなあと。
ともかく、The Viewファンのみならず、最近のアーティスティックなIndie Rock/Guitar Rockシーンに飽きてきた人にもオススメしたいくらいシンプルなロックンロールだと思います。オススメ。
Tacky Tattoo
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