The American Scene / Safe For Now (2012)
Posted on
5月 28, 2013
by
Tsukasa
Rate: 8.3/10.0
Genre: Alternative/Indie Emo/Punk
For Fans of: Balance and Composure, Transit, Seahaven.
Country: San Francisco, USA.
Label: Pure Noise Records
Facebook: https://www.facebook.com/theamericanscene
01. Just Say It
02. Blood Orange
03. Hungry Hands
04. When You’re Undone
05. Fifth And Natoma
06. Shape Shifter
07. The View From Here
08. Untitled
09. Used To You
10. Safe For Now
Blood Orange
前作よりも更に渋さを増し、風格も感じられる彼らの1stアルバム。前作の"By Way Of Introduction (2011)"はEP扱いっぽいですね。
前作のMan Overboardのような爽やかさも感じられるエモーショナルPop Punkな部分が、今作では薄れ、メロディや音作り等にIndie RockやAlternative的な暗い影の部分も感じられ、より90's Emoへの傾倒が強く見られます。
キャッチー大好き人間の僕としては、前作の方向性の方が好きだったわけですが、「流行りに乗っかったIndie Emo/Punkサウンドでしょ」と簡単に無視出来ない完成度でもあります。
When You're Undone
ゆったりとしたテンポで、しっとりとしたメロディ、エモーショナルなギターフレーズ…と心地良いサウンドが飛び交う一方、遅いテンポ故の間延びやダレた印象もありません。ギターをやたら重ねて音数を多くしたり、無駄に音にエフェクトをかけ過ぎない、無駄な展開や音をそぎ落としたソリッドな音作り・アレンジだからかなと感じました。
決して轟音でも早いテンポでも無いのに、Punk/Hardcoreのキレすら感じてしまう、そんな作品。まるで90's Emoと呼ばれるPost Hardcoreバンドたちのように。まあライブでは轟音かもしれませんけどね。
個人の好みを捨て置けば、前作よりもバンドとしてのステップアップを感じさせる成長を見せた彼らの1st。一見「また90's Emoフォロワーか…」と辟易させてしまうサウンドかもしれませんが、暗めのAlternative/Indie Emoサウンドの中に、Pop Punk/Punk/Hardcoreを通過したからこその暖かさや力強さを感じます。そしてそういう部分が、似たようなバンドが多く生まれ出るこのシーンで、もう一度聴きたいと思わせる魅力を放っているように思えます。
これからジメッとした季節になるので、こういうサウンドもありなんではないでしょうか?
Just Say It
0 件のコメント:
コメントを投稿