The Used / Vulnerable (2012)



Rate: 8.1/10.0
Genre: Alternative Rock/Post Hardcore/Emo
For Fans of: My Chemical Romance, Madina Lake, Get Scared.
Country: Utah, US.
Label: Hopeless Records/Kick Rock Invasion
Official: http://theused.net/

1. I Come Alive
2. This Fire
3. Hands and Faces
4. Put Me Out
5. Shine
6. Now That You're Dead
7. Give Me Love
8. Moving On
9. Getting Over You
10. Kiss It Goodbye
11. Hurt No One
12. Together Burning Bright
13. The Lonely (JAPAN BONUS TRACK)
14. I Come Alive (Acoustic) (JAPAN BONUS TRACK)

I Come Alive


今作はThe Usedファンにはお馴染みのJohn Feldman御大によるプロデュース。前作から顕著になったように感じる「脱Screamo」ですが、よく考えてみれば以前からこういうロックな感じでしたよね。現在多くあるようなタイプの「スクリームパートとハイトーンなクリーンパートの応酬」というスタイルではなく、「メロディを歌ってたら叫んじゃいました」的なスタイルでしたし。メロディの質の高さというか、The Usedらしいゴシックでエモーショナルな節回しも健在ですし、彼らを現在のScreamoバンドとしてみなければ、良盤と言える作品だと思います。

ただ、初期ファンの人たちからすれば、ややメロディが明るい感じがするかも?結果的にキャッチーに聴こえて、シャウトやキーの高い部分の歌いまわしに「切実さ」や「哀しさ」みたいなのをメロディの部分では感じづらいのかもしれませんね。
あと、初期では割りと激しいけれど軽快で細かい事やっている印象のリズム隊が、安定感のある音やプレイなのが若干物足りなく感じる要因かも?、ああ素人目に見ての感覚なので、経験者にしかわからない難しい事をやっているのかもしれませんが。
前々作で脱退したBranden Steineckert(現Rancid)とかの影響があるのかわかりませんが、"I Caught Fire"や"Let It Bleed"の感じが好きな僕としては、ちょっと今作のリズム隊は好きじゃないかも。でも"Put Me Out"みたいな感じは好きなので、ああいう曲が増えたら嬉しいなあ。まああくまで好みの問題ですけど。

Put Me Out


"I Come Alive"とかは初期の曲っぽいんですが、後は前作からの流れを汲みつつ新しい要素入れてるって感じでしたね。ライブなんかを見ていると最近の曲の方が歌いやすそうだし、やっぱり昔みたいな曲はキツイのかしら?凄い力入れて歌ってたからか、喉切ったりゲロ吐いちゃってましたもんね。

とは言え、どんなメロディでどんな曲でも「The Used」たらしめているBert McCrackenのヴォーカルとしての力は流石だなあと思います。例え個人個人でどんな不満が出たとしても、The Usedファンであれば「まあ…何だかんだ言って良い作品だとは思うけどね」と言わせてしまう力というか。"Hands And Faces"みたいなDrum'n Bassに影響を受けたという毛色の違う曲も、CHORUSパートで「あぁThe Usedだ」と納得させちゃんですから凄い。

Hands And Faces


現在ほぼ同じ値段で、本作未収録音源やアコースティック収録の曲のCDが追加されたReissue盤がリリースされているので、今からチェックする人はそちらを買った方が良いかもしれませんね。
こちらのAmazonレビューで「CDじゃなくてLPでした!」ありますが、それは輸入盤の方じゃないかしら?Vulnerable(Ⅱ)の方もKICK ROCK INVASIONさんから出てるのはCDだと思いますし。

0 件のコメント:
コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...