Rate: 9.4/10.0
Genre: Melodic Hardcore/Skatepunk/Punk Rock
For Fans of: NOFX, Pennywise, Ignite.
Coutnry: California, US.
Label: Epitaph Records.
Official: http://www.badreligion.com/
01. True North
02. Past is Dead
03. Robin Hood in Reverse
04. Land of Endless Greed
05. Fuck You
06. Dharma and the Bomb
07. Hello Cruel World
08. Vanity
09. In Their Hearts is Right
10. Crisis Time
11. Dept. of False Hope
12. Nothing To Dismay
13. Popular Consensus
14. My Head is Full of Ghosts
15. The Island
16. Changing Tide
True North
どちらかと言えば、メジャーからのEpitaph復帰作の傾向は、より重厚で丁寧なサウンドになっていた印象ですが、今作ではメジャー以前の彼らを彷彿とさせる衝動を感じます。勿論粗雑なサウンドになっているというわけではないのですが、アルバムの半分近くが2分に満たないショートチューンで構成されており、印象的なリフを繰り返しながら駆け抜ける展開は、彼らの若い頃の勢いを感じました。
とは言え彼らも今作で16作目、34年目の彼らは決して若くないわけで。楽曲が放つテンションが初期衝動的な若さを感じさせるわけではなく、リフや曲展開等で、初期の彼らの手法を取り入れて「意図的に楽曲に初期衝動を持たせた」って感じがしました。精神性の部分での…つまり「若い頃の気持ちになって」ではなく、過去の自分達を客観視した上でのソングライティングって感じ。
やっぱり節々に初期っぽいリフや展開を感じるものの、細かい所の技術的な部分は前作の延長線上だと思うし、メロディのキャッチーさはメジャー第1作の"Stranger Than Fiction (1994)"を彷彿とさせたり…と決して若返ったサウンドではないと感じました。まあいつものBad Religionなんだけども、昔っぽいリフとかもあって、ファン大興奮間違いなし!という感じ。やっぱりショートチューンという括りの中で、そういったスピーディに展開していく、あのワクワクするBad Religionを感じさせてくれたのは嬉しい。
Fuck You
そういうわけで、The Process of Belief(2002)以降の作品を後期Bad Religionと呼ぶのなら、後期最高傑作という人も多いかもしれませんね。もう1曲目の"True North"の"Generator"でも始まるのかってイントロで悶絶必死です。以降も"Past is Dead"、"Robin Hood in Reverse"では"Modern Man"的なギターソロがイカすイントロを聴かしてくれます。ドストレート過ぎるタイトルの"Fuck You"はメジャー時代の"Ten in 2010"みたいなGregらしい曲で、一方のBrettは"Vanity"っていうもろ初期っぽい爆走チューンをソングライティングしてくれてます。前述の"Vanity"や、"My Head Is Full Of Ghosts"とかもBrett氏の曲なんですが、やっぱり彼はひたすら速い曲を描かせたら最強だなあと強く感じます。
Vanity
Bad Religionファンが今作を買わないという選択肢は間違いなくないし、そうでない人も是非聴いてもらいたい作品です。ジャケもなんだか80's US Hardcoreっぽい感じで、レコードのジャケとしても映えそうなデザインですね。これのTシャツとかも欲しいかも。
しかし、ここまでのキャリアでこれだけ「(良い意味で)変わらない」作品を作り続ける彼らには本当に感服します。音としても、その姿勢もまた。
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