Rate: 8.4/10.0
Genre: Punk/Rock/Melodic Hardcore
For Fans of: Hot Water Music, The Gaslight Anthem, No Trigger.
Country: Illinois, US.
Label: Interscope.
Official: http://www.riseagainst.com/
今やアメリカを代表するパンクロックバンドとなったRise Againstの未収録音源集をレビュー。結成が1999年からですが、Demo Albumをリリースしたのが2000年と考えると、デビュー当時からのB-side、Cover音源を集めたもののようです。というわけで、クレジットには歴代のギタリストがずらり。
Historia Calamitatum
こう見ると良いギタリストが所属していたなあと感じますね。僕はChrisの時代が大好き。
Dan Precision: ex-Break The Silence、88 Fingers Louie/Set Fire To Reasonどのギタリストがどの曲を弾いていたかは、一番下のTracklistの所に書いておいたので、よければチェックしてみて下さい。
Todd Mohney: ex-The Killing Tree/ex-The Falcon
Chris Chasse: ex-Reach The Sky/ex-Last Of The Believers/Nations Afire
Zach Blair: ex-Only Crime
ちなみに他のパートは一貫して同じメンバーが担当していますが、唯一Drumsが違う曲があって、#24の"Any Way You Want It"がRise AgainstのプロデューサーでもあるBill Stevenson(Descendents)になっています。
Grammatizator
"B-sides"として収録されている曲は、最近のアルバムでは余り聴けないような攻撃的な曲も収録されていました。
"Appeal To Reason (2008)"のB-sideである"Historia Calamitatum"や"Elective Amnesia"は、もはや何故入れなかったのか?と思わせるクオリティ。"The Sufferer & the Witness"期のサウンドを彷彿とさせるような程よい疾走感のメロディックナンバーです。
Fat Wreck Chordsから2009年にリリースされた"Grammatizator/Voice of Dissent"は、彼らのバックボーンには80's Hardcoreがあるのだと感じさせるロッキンなHardcoreナンバー、その2年後に同じくFatからリリースされた"Join the Ranks"は90's Melodic Hardcoreをルーツに感じます。2002年にリリースされたFatのコンピに収録の"Generation Lost"では、今では余り感じられない粗雑さが良い味だしてます。この感じが残っていた時期("The Unraveling"~"Revolutions per Minute")が好きって人も多いかもしれませんね。
一方かなり最近の曲である"Dirt And Roses"(2012年のThe AvengersのSoundtrackに収録)や"Lanterns"
(2013年のAnti-FlagとのSplitに収録)では、相変わらずの丁寧で骨太なサウンド、畳み掛けるようなメロディとコーラスと、流石の安定感を誇ります。Punkの危うさという意味では薄れてしまいましたが、Rock Bandとしての気骨はバンドのスケールと共にぐんぐん増していくばかり。
But Tonight We Dance
個人的には、"But Tonight We Dance"でRise AgainstでプレイするChrisのギター/コーラスが聴けて嬉しいです。今作収録曲で他にChrisが弾いてる曲はカバーソングですからね。オリジナルソングはこの曲だけなんです。畜生。
"Covers"として収録されている曲は、彼らのルーツが直接的に伺える面子になっています。
Bob DylanにMalvina Reynolds、Bruce SpringsteenのようなAmerican Tradを感じさせるサウンドのアーティストのカバーや、Black Flag、Sick of It All、Minor ThreatのようなUS Hardcoreレジェンドのカバー、そして直撃世代だったであろう90's Melodicの先輩バンドFace To FaceやLifetimeのカバー。
決して「カバー>オリジナル」というのではないですが、どれもオリジナルにリスペクトを感じ、愛に溢れた良いカバーだと思います。
Built to last (Sick Of It All Cover)
とは言え、全体として聴いてみてとっちらかって聴こえてしまうのは、B面集というものの性なのでしょうか。このバンドはアルバムを通して聴く事でグッと魅力的になるようなバンドでもあると思うので、余計そう感じました。1曲目はこういう曲…途中にはミドルテンポの聞かせる曲を入れて…というような流れを意識したトラックリストにしてるようにいつも感じるので。
そういう意味でも、初心者向けというか、Rise Againstが本当に好きじゃない人以外手を出しにくいアルバムかなあと感じました。まあ…B面集ですからね。
…とか思ったんですが…各国でチャートインしてるんですけど…Billboard 200(アルバムチャート)が19位って…ゴイスー…
Chart (2013) | Peak position |
---|---|
Australian Album Chart | 16 |
Austria Albums Chart | 7 |
Canadian Albums Chart | 4 |
German Albums Chart | 7 |
Swiss Albums Chart | 33 |
US Billboard 200 | 19 |
Tracklist
02. Death Blossoms
03. Elective Amnesia
04. Grammatizator
05. Blind (Face to Face cover)
06. Everchanging (Acoustic)
07. Generation Lost
08. Dirt And Roses
09. Ballad Of Hollis Brown (Bob Dylan cover)
10. Sight Unseen
11. Lanterns
12. Making Christmas (Danny Elfman cover)
13. Join The Ranks
14. Built To Last (Sick of It All cover)
15. Voice Of Dissent
16. Little Boxes (Malvina Reynolds cover)
17. Give It All (Rock Against Bush version)
18. Minor Threat (Minor Threat cover)
19. Obstructed View (demo version)
20. But Tonight We Dance
21. Nervous Breakdown (Black Flag cover)
22. Gethsemane
23. Boy's No Good (Lifetime cover)
24. Any Way You Want It (Journey cover)
25. Sliver Compilation Version
26. The Ghost of Tom Joad (Bruce Springsteen cover; special guest musicians: Tom Morello, Wayne Kramer & Brian Fallon)
Lead Guitar
1999-2001: Dan Precision (tracks: 13)
2001-2002: Kevin White (tracks: 19)
2002-2004: Todd Mohney (tracks: 7, 17, 22, 24)
2004-2007: Chris Chasse (tracks: 14, 20, 21, 23),
2007-2013: Zach Blair (track: 1-6, 8-12, 15-16, 18, 25-26)
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