Rate: 9.4/10.0
Genre: Pop Punk/Pop Rock/Soul
For Fans of: Fireworks, The Higher,
Country: Boston, US.
Label: Rise Records/Ice Grill$ Records
Official: facebook
1stはPop Punkのみならず、Melodicファンからも好まれそうなファストでアグレッシブさが全開の作品でした。2ndではバンドが本来持っていた、テクニカルでエモーショナルな(EP時代に見せていたような)Post Hardcore的なサウンドも出しつつ、Mattyが傾倒するSoul/R&Bな節回しをより強めました。
The Kids Can't Lose
そして今作は攻撃的なサウンドと言うよりは、メロディが全体を包み込むような「優しいサウンド」って感じ。だからといって力強さが失われたわけではなく、聴いていて前向きになれるパワーをビシバシ感じます。それはやっぱりアレンジの面で、楽器陣が主張するようなフレーズや音作りをせずに楽曲を活かす事に徹しているから、結果的に際立つメロディがより味わい深く聴けて楽しめるからかなあと。今までよりもよりA Loss For Wordsというバンドが持つメロディの力を体感出来るんだと思います。
勿論ソロでも活動するようになったMattyの表現力が更に上がっているというのもあるんでしょうね。今作ではいつもより肩の力をすっと抜いて柔らかく歌ってるように聴こえました。そういう部分でも上記の優しいサウンドという感想に繋がってくるのかなあと。まあ高いキーの所はいつものように張り上げて歌いますが(これが大好きなので健在で嬉しい)、他の部分ではそうでもないんですよね。今作ではこのメリハリが良い感じ。
All Roads Lead Home
なのでグッと聴きやすくなりましたね。メロディアスになったというよりは、聴いていて疲れない音を鳴らしているんです。上述の「優しいサウンド」ってやつのおかげで。疲れた時でもすっと寄り添うように聴き楽しめるので、自然と繰り返し聴くことになります。結果的にヘビロテしてドハマりしてる…って感じ。
しかしMixing/MasteringをJay Maas(Bane, Verse, Defeater)が担当したそうですが、彼はこういう柔らかい音も作れるんですね。ハードでエモーショナルな音が得意な印象だったんですが…柔剛併せ持つって事でしょうか?凄いや。
20 Block
"Falling"や"The Kids Can't Lose"とかは前作の延長線上にあるようなアプローチで作られた曲っぽいですが、前作より音や歌い方がソフトで聴きやすい。Valenciaを彷彿とさせるエモーショナルメロディックチューン"All This Time"、Indie Emo的要素も感じさせる"20 Block"等良曲が盛り沢山。他にも"Brace Yourself"のアレンジ・展開はかなり好き。そして"All Roads Lead to Home"の疾走感と優しいメロディはもうヤバ過ぎます!1stの"Hold Your Breath"もそうですが、こういう優しいメロディを程よい疾走感でプレイされると泣ける。
"Siesta Key"のCHORUSパートが"Distance"のCHORUSに聴こえて仕方がない…気のせいかしら(笑)
最初から最後まで繰り返し楽しめる優しく力強いPop Punkサウンド…今年の代表作になるかも?是非チェックしてみてください。
Brace Yourself
Tracklist
02. Conquest of Mistakes (feat. Dan "Soupy" Campbell of The Wonder Years)
03. Falling
04. All This Time
05. No Pioneer (feat. Jimmy Stadt of Polar Bear Club)
06. Block
07. No Merit To Envy
08. Eclipsed
09. The Kids Can't Lose
10. The Torch And The Name
11. Brace Yourself
12. Siesta Key
13. All Roads Lead Home
14. Pirouette *
15. Raining Excuses *
16. Wrightsville Beach *
* Bonus Tracks
0 件のコメント:
コメントを投稿