RVIVR / The Beauty Between (2013)






Rate: 9.7/10.0
Genre: Rough Melodic/Indie/Punk
For Fans of: Iron Chic, Spraynard, Shorebirds.
Country: Washington, US.
Label: Rumbletowne Records
Official: wordpress






この作品がリリースされた時点で、「今年のベスト確定」と確信した人は僕だけではないはず。いやむしろ先行配信された"LMD"を聴いた瞬間?あるいはその前にリリースされていた7inch"BELEBEND"の曲が収録されていたのを見た瞬間?ともかく、どの状態でも「きっと良い作品でないはずがない」とありえない程の期待感でこの作品を待ち望んでいた僕に、そのハードルを軽々超えてしまう名盤を生み出してしまうこのバンドの凄さ。「凄さ」という言葉を文字にしてしまうと、どうにも薄っぺらく感じてさせてしまう僕の文才の無さよ…。やっぱり曲を聴いてもらうのが一番。

Wrong Way/One Way


どうでしょうか?素晴らし過ぎますよね!この"Wrong Way/One Way"は7inch"BELEBEND"の時よりも丁寧なサウンドプロダクションかつ、疾走感が増しているという…何とも僕好みになっているのです。まあ以前のバージョンの方がライブ感があって勢いを感じなくはないので、ココら辺は好みですが。

しかしこのバンドはイントロ然り、メロディの裏の対旋律然り、ギターの音運びが秀逸過ぎます。こちらの感情を昂らせたり泣かせたり…見事に弄んでくれちゃうんですよ。Punkバンドでここまで対旋律を美しく聴かせるバンドもそういないんではないでしょうか?そのギターは、独立させて聴いても素晴しければ、メロディと合わせれば更に魅力的に…と完璧です。熱量のあるシンガロングや魅力的なコーラスワークのバンドは他にも思いつくんですが、ここまでギターワークが素晴らしいバンドはそうはいません…このバンドの唯一無二感を演出している部分の1つだと思いますよ。こういう部分がMelodic/Punk好きのみならず、Indie系のサウンドが好きな人の「アングラ感/サブカル感の部分」を良い感じに擽るのではないかと。

Spider Song


前作同様熱いシンガロングに渋いメロディ、そして泣かせるギターワーク等、方向性にブレは無いのですが、今作では更に展開力が磨きがかかっています。オープニングナンバーの"The Seam"であったり、3曲からなる組曲"The Hunger Suite"であったり、インストナンバー"Elephant Song"からラストの"Party Queen"への持って行き方であったりと、1曲完結ではない全体の流れを感じる作品でした。かと言ってこういう風に聴け!という押し付けがましさな所はないので、そこは相変わらずで嬉しい所。変に敷居の高いバンドになってほしくないですよね。

とにかく、最初から最後まで通して聴くとあっという間に過ぎてしまうし、一曲一曲じっくり聴けば様々な魅力を発見出来る2013年のPunk Rockの名盤です!是非是非チェックを!

Old Dogs


Tracklist

01. The Seam
02. LMD
03. Spider Song
04. Old Dogs
05. Wrong Way/One Way
06. Big Lie
07. Paper Thin
08. Rainspell
09. Ocean Song
10. The Hunger Suite I. Go Away
11. The Hunger Suite II. Bleed Out
12. The Hunger Suite III. Hunger
13. Elephant Song
14. Party Queen


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