Rate: 8.6/10.0
Genre: Punk/Rock
For Fans of: Against Me, Sharks, Due North.
Country: Philadelphia, US.
Label: Epitaph.
Link: facebook
Epitaph Recordsのリリースも今作で2作目になるのでしょうか?2ndは確か再発的な感じでしたよね?ともかく、バンドとしても成熟味を帯びてきた4作目"Rented World"をレビュー。
In Remission
乾いていながら温かみや郷愁を感じさせるAmerican Folkな下地を見せつつ、そのPunk Rockの粗雑感とキャッチーさで駆け抜ける所に魅力があったと思うのですが、今作ではどちらかと言えば、そのUK Punk Rock的なタイトさとスリムさを思わせる部分もあったり。2nd辺りで見られていたLuceroみたいな南部感は無いかなあ。バンドとしての方向性として、積み上げてきた経験を付け足していくスタイルなのではなく、その経験からよりシンプルな方向へとそぎ落としていく方向に行っているのかな?と妄想。流れとしてはThe Gaslight Anthemだったりのようなスタジアムの似合うHeartland Rockへと傾倒していってもおかしくなかったわけですからね。
Nothing Feels Good Anymore
だからと言って、彼らがスケールダウンしたかと言えばそうではなく。シンプルに8ビートを刻むそのスネアの音の一つ一つからも彼らの熱い思いも伝わってくるようで。基本的にはメンバー4人でライブでプレイする事が可能な曲だし、その中で出来る表現でスケール感を広げていくって感じ。元々展開の強弱で盛り上がりを作るのは上手いバンドとは思っていましたが、今作ではそれが顕著な感じ。結果として、爽快感のあるパンクナンバーは鳴りを潜め、地に足の着いた円熟味のある音とも言えるかも。とは言えそれも「Punk Rockバンドとしては」という枕詞が付くわけで、ギター1本で弾き語るFolkとはまた話が違ってくるわけですから。今作でもしっかりとPunk Rockの「何かを突破してやる」みたいな攻撃的な姿勢やパワーはしっかり感じれます。
飾らないサウンドスタイルに、魅せる展開の曲…"Nothing Feels Good Anymore"や"In Remission"みたいな曲がぐっと魅力的になってきた彼らは、Rockバンドの放つ男の艶みたいなのが彼らから感じられるようになりました。今後彼らがどういう方向性に行くのか…楽しみです。この2曲はちょっとヤバイですね。特に"In Remission"は個人的に彼らのベストトラックです。
まあでも"My Friend Kyle"や"Hearts Unknown"みたいな心地良い疾走感の曲も今後あって欲しいなあとは切に願いますけどね。ミネソタ系な感じがまた良いです。
My Friend Kyle
Tracklist
01. I Don't Wanna Be An Asshole Anymore02. Bad Things
03. Rodent
04. Where Your Heartache Exists
05. My Friend Kyle
06. Transient Love
07. The Talk
08. Nothing Feels Good Anymore
09. Hearts Unknown
10. In Remission
11. Sentimental Physics
12. When You Died
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