Rate: 9.2/10.0
Genre: Alternative/Rock/Guitarpop
For Fans of: Sugar, Superchunk, The Lemonheads.
Country: New York, US.
Label: Merge Records
Link: Official
90年代のUS AlternativeシーンやUK Melodic Punkシーンに多大な影響を与えたHusker DuのソングライターにしてフロントマンのBob Mouldのソロ9作目をレビュー。
I Don't Know You Anymore
Husker Duを結成し、Sugarを始めてソロ9作目に至るまで、35年になりますが、御大のクオリティは決して下がる事無く、シンプルにキャッチーでグッドメロディを鳴らす最近の方が若々しく聴こえるんじゃないかって程。ソロ作を出していく中で、色んな作風にチャレンジしていましたが、最終的にはこういうAlternativeでキャッチーなGuitar Rockに至ってくれているという事は、Bob Mould自身が好きなサウンドだからなのかなと。そう考えれば、こういうサウンドが大好きな僕としては、彼と同じ方向を向けているのかななんて思えて幸せになったりして。
だってGoo Goo Dollsだったり、GamefaceだったりStarmarketだったり、僕が好きなバンドの好きなフレーズを辿れば、Bob Mouldのキャッチーな曲に辿り着くんですもの！そんな彼が今作のようなアルバムを作った事に喜びを隠せませんよ！
The War
"Law Season"こそゆったりと暗めの雰囲気から始まりますが、続く"Little Glass Pill"でギアチェンジし、疾走感たっぷりにアルバムの期待値を上げてくれます。そしてキラーチューン"I Don't Know You Anymore"にノックアウト！Husker Du〜Sugarにかけて僕がBob Mouldが好きになった部分ってのはこういうキャッチーでポップなGuitar Rockを書ける所なんです。更にグッドメロディなだけなくギターソロの胸キュン具合ったらないです。Goo Goo DollsやGin Blossomsも影響を受けたであろうBob Mouldのソロは勿論、メロディパートの裏でなるギターワークは本当に秀逸！"The War"のイントロやソロにかけてのフレーズなんか大好き過ぎます。Goo Goo Dollsの"Think About Me"とかのギターフレーズでこういう感じのあるんですが、もっとこういう曲書いて欲しいですわ。（独り言）
"Nemeses Are Laughing"の切なく湿った哀愁感は、UK Melodic好きを擽るものだし、何よりUK Melodicのバンドのルーツは何処にあるかっていう問いに明確に答えてくれます。デビュー35年にも関わらず、がっつりドライブ感のあるパンキッシュな"Kid With Crooked Face"や"Hey Mr. Grey"は、しっかりChorusパートはキャッチーなのもたまりません。特に"Tomorrow Morning"は疾走感だけでなく、メロディ・ギターワーク共に好きな曲！
Fix It
ファンだからこその高評価ってのは正直あって、彼のこれまでの歩みを噛み締めた上で今作に至ったという事への喜びがあっての9.2ってのはあります。ただ、ラストの"Fix It"を聴いた時のこの胸に溢れる幸せでワクワクする気持ちってのを皆さんと共有出来たらと思わずに入られません。是非皆さ
んチェックしてみて下さいね。オススメです。
個人的な好みですが、メロディに関してはSugar以降の彼の方が好きだったりします。
Review: Hüsker Dü / New Day Rising (1985)
Review: Hüsker Dü / Flip Your Wig (1985)
Review: Hüsker Dü / Candy Apple Grey (1986)
Tracklist
2. Little Glass Pill
3. I Don’t Know You Anymore
4. Kid With Crooked Face
5. Nemeses Are Laughing
6. The War
7. Forgiveness
8. Hey Mr. Grey
9. Fire in the City
10. Tomorrow Morning
11. Let the Beauty Be
12. Fix It
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