Shipyards / About Lights (2014)





Rate: 9.5/10.0 
Genre: Alternative/Indie/Sad Melodic
For Fans of: Superchunk, The Promise Ring, Castevet.
Country: Tokyo, Japan.
Label: Waterslide Records.
Link: tumblr





2014年の名作。
前作よりもAlternative/Indie Rockの持つ繊細さや何処か暗さのあるエモーショナルな部分ってのが加わり、バンドの表現方法の幅がグッと広がった印象のある今作。これは単純にギターサウンドに於ける部分だけではなく、リズム隊の引き出しの部分だったり、メロディの節回しにも変化が見られて、個人的にはかなり好きな感じに。
勿論前作のような前のめりに熱い感情をぶつけるようなバーニングでサッドなMelodic Punk的な姿勢も根底に感じられ、力強くシンガロングするパートや疾走するパートでは顕著に感じられます。



それでも、よりパンクな印象のあった前作よりもやや肩の力を抜いたような音は余裕すら感じられるし、こちら側も構えずとも、すっと耳に心に彼らの音や感情が染みこんできます。Alternative/Indie/Emo/Melodicのサウンドを絶妙に昇華し、表現している今作がこうも名盤然としていると、こちらも捻くれた聴き方をしてしまい、斜に構えて正当な評価が難しくなりそう…なんて事はなかった!!!やっぱり最高なものは最高なのです!!!

"THROAT LOZENGE"や"WAITING FOR"のようなミドルテンポでメロディを魅力的に聴かせる曲がある事によって、その前後の曲…例えば"WAITING ROOM"のような…の疾走感がより印象的に、より心地良く感じれるんですよね。
そして根本的な部分として、やはりメロディが素晴らしい。"FALLING FROM PALM"に代表されるような、高低差をつけ動き回るメロディラインは「こうなるだろうな」という予想を良い意味で上回ってくれるというか。その瞬間に出るエンドルフィンに快感が凄いんです。


上記の曲だけでなく素晴らしい曲がてんこ盛り。シンコペーションの応酬でギアを上げるように加速していく楽曲展開に負けないメロディを、オープニングトラックの"IN THERE"から楽しむ事が出来ますし、Indie Emoのような繊細さと情熱が同居する"I DON'T KNOW"、Guitar Popのようなジャングリーなギターが心地良い"RIGHT"等々、アルバムを通して聴き応えありますよ!

絶妙なバランス感覚の上に、聴き手の心に時に優しく時に痛い位に響くメロディライン。青臭くもエモーショナルなそのサウンドは、世界中の人たちに向けた普遍的な曲なのではなく、彼らの音源を手にした僕達の為に歌われたような…勝手にそんな特別な感覚に浸ってしまう…とにかく本当に素晴らしい作品なのです。要チェックです!!


Waterslide Records Web Store: SHIPYARDS "ABOUT LIGHTS" CD

Tracklist

1.IN THERE
2.FALLING FROM PALM
3.I DON'T KNOW
4.SEPARATED RAILROAD
5.RIGHT
6.THROAT LOZENGE
7.WAITING FOR
8.WAITING ROOM
9.RIVER
10.THREE CHORD SONGS LET ME DEPRESS ANYTIME
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