Genre: Alternative/Pop Punk/Rock
For Fans of: Valencia, Four Year Strong, Every Avenue.
Country: Ohio, US.
Label: Pure Noise Records/Kick Rock Invasion
Stream: Bandcamp
Link: Official
Fucked Up Kids
先行配信された"Fucked Up Kids"を聴いた時は驚きましたね。力強いリフにグイグイ引っ張られるイントロ、ボーカルが歌い出してからもその勢いは失う事なく、高揚感のあるメロディを奏でながら聴き手の心を踊らせてくれました。何度も聴いた今でこそ「彼ららしい曲」と断ずる事が出来ますが、正直前作のエモーショナルでソリッドなロックサウンドを聴いていると、「そっち路線に戻るのか!」という衝撃もありました。まあそれも間違いだったんですが。
アルバムがリリースされ、その全貌が明らかになると、彼らは決して「初心に戻った」わけではなく、ごく自然な形で前進していたのでした。
EP~1st時代は「ポストFall Out Boyは彼ら!」と太鼓判を押されていた時のような、一つの音に多くの歌詞を詰め込んだようなグルーヴィなメロディ(ココら辺の部分がFOBと比較されていた要因かなと)でした。今作では前作"Invicta"のように一つ一つ噛みしめるように歌い、メロディの高低差にカタルシスを感じるエモーショナルなメロディが印象的でした。リフのギターワークなんかは、やはりModern Pop Punkの印象を受けるんですが、そのタイトさやソリッドな質感は前作の流れを組んでいるように感じます。1stの時もそうでしたし、元々ギターが切れ味のあるリフを鳴らすバンドだったんですが、作毎に大きくなるスケール感とそのタイトでソリッドなサウンドによって、そのギターがより魅力的なバンドになったかなと。
Life on the Bottom
個人的には2ビートのファストナンバー、あるいはそういった展開の曲が目立って増えたのが嬉しいですね。特に"Old Friend"の疾走感溢れるサウンドと、前述のメロディの高低差が生み出すカタルシスが絡み合う感じは極上でしたね。前ボーカルのColinをゲストボーカルに迎えた楽曲ってのもお得感があります。
余りの完成度に、Punkとしての危うさみたいなモノに魅力を感じている人には物足りなさを感じてしまう程の作品。どの曲も好きなのですが、今作のその完成度を象徴する曲として挙げたいのが、"Summer Bones"。ミドルテンポでドラマティックに展開していくこの曲は、4thの今作でしか作り上げられなかったのかなと感じます。特にメロディラインやギターフレーズの展開毎の使い分けは素晴らしいの一言です。Acousticのテンポでも耐えられるメロディラインってのが名曲の条件だと勝手に思っているのですが、正ににこの曲はそれにあたるかなと。
Summer Bones
唯一心配しているのが、ここまで丁寧に作りこまれた作品ですが、ライブでの再現はどうなんでしょうかね。ボーカルとかむちゃくちゃキツそうなんですが…とまあ素人がプロの心配なんて失礼な話なんですけどね。メロディの高低差がジェットコースターのように変わっていくのが魅力なので、歌いまわしを変えてほしくないなあとも思ってしまう部分もあるわけです。
とにかくPop Punk好きにとって、それ位しかマイナスポイントが見つからない程の作品です。オススメですよ。
Tracklist
1. Fucked Up Kids
2. The Real
3. Life On The Bottom
4. Revolutions and Executions
5. No Filter
6. Blasphemy, Myself and I
7. Summer Bones
8. Keep Your Head
9. Sitter
10. Old Friend
0 件のコメント:
コメントを投稿