Tommy Keene / Based on Happy Times (1989)

 



Genre: Alternative Rock/Powerpop
Country: Illinois, US.
Label: Geffen.
Link: Official
For Fans of. The Replacements, Guided By Voices, Gin Blossoms.




こんな凄い人居るなら早く誰か教えてよ…ってな位個人的にドツボなPowerpopシンガーソングライターTommy Keeneの3rdアルバムをレビュー。



これ。これですよ。The ReplacementsBash & PopGoo Goo DollsGin Blossoms、果てはBeach Slangまで好きな人には刺さりまくりのサウンド!!イントロのギターとリズム隊の入り方なんかももう…The Replacements界隈の匂いがしまくってヤバいです。
前述のバンドと比べて、よりPowerpop的なグッドメロディーさ、Guitarpopのキラキラ感があって、聴きやすさはかなりあります。むしろ僕的に痒い所に手が届きまくりな絶妙のバランスで、「遂に出会った!!」って感じのサウンドなんですよね。

色々調べてみると80年代から活動をしていて2015年くらいまでアルバムも出していたみたい。残念なことに既に亡くなってしまっていますが、過去に来日公演を果たしているそうな。見てみたかった…。

他の活動で言えば、Paul Westerberg(The Replacements)のライブでギター弾いてたり、Robert Pollard(Guided by Voices)と"The Keene Brothers"ってバンドやってたり、Paul Chastain(Velvet Crush)と"The Small Square"ってバンドやってたりしてるそうな。すげえ。

ゲスト参加レベルで言えば、Goo Goo Dollsの名盤"Dizzy Up The Girl"の"Broadway"でもギター弾いてたり、Gin BlossomsのRobin Wilsonの企画アルバム(?)"The Poppin' Wheelies"に楽曲提供("Places That Are Gone","Babyface","Back Again")してたりもしてます。ひゃー。

他にも調べてみると、Goo Goo Dollsのレア音源集"Rarities"ではTommy Keeneのカバー"Nothing Can Change You"をやってたり、Beach Slangの"The Deadbeat Bang of Heartbreak City"収録の"Tommy In The 80s"はTommy Stinson(The Replacements)じゃなくて、Tommy Keeneのことみたいですし(pitchfork参照)、両バンドともしっかり影響受けてるみたいですね。やっぱり双方の音を聴いても頷けますもんね。



Alternative Rockというと、80's Hard Rockシーンへのカウンターカルチャーとしての面が印象付いちゃいますが、彼の作品を聴くと、やはりAlternativeシーンも過去から連綿と続く音楽の1つだなあと感じます。70'sのRock色をしっかり感じさせるシンプルなPowerpopに、80'sのUKのIndie/Guitarpop辺りのアレンジや空気感を含ませながらも、やっぱりUSのカラッとしている彼のサウンドは、しっかりと90'sのAltenative/Indieシーンにバトンを繋いでいったんじゃないかと妄想しちゃいます。Geffenからもリリースされてるし、全米に展開されてたりしてたのかしら。


オープニングナンバーにしてキラーチューンの"Nothing Can Change You"はGoo Goo Dollsファンを悶絶させるギターフレーズとCHORUSパートのハモりの応酬です。"Light of Love"のAlternativeみを感じるイントロや、80's UKっぽい空気感やアレンジの"Based on Happy Times"なんかが入ってるあたり、80年代から90年代の過渡期って感じで良いですね。

レコードで言えばB面のオープニングナンバーである"Highwire Days"もまたキラーチューン。Guitarpopっぽさのある印象的なアルペジオのフレーズが散りばめられた楽曲なんですが、しっかりガシガシとブリッジミュートのギターがリズムを引っ張るVERSEパートが楽曲のキラキラ感を抑えていて、結果的によりアルペジオのパートが切なく印象的に聴こえるんですよね。逆に"If We Run Away"はもうIndie/Guitarpopに振り切っててキラキラしてて、それはそれで素敵。

関係ないですが"Hanging On to Yesterday"のイントロを聴くと、The Replacementsの"Bastards of Young"が始まりそうでドキッとします。いや音階も違うし、フレーズが似てもいないんですけどね。



まだ他の作品も全然聞いてなくて、これから他のも漁ってみようと思っているのですが、楽しみで仕方ありません。学生時代のように、新しいバンドや音に出会った時のワクワクを再び思い出せるとは…。おススメです!!


Spotify

0 件のコメント:
コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...