本当はベスト20とかにしようかと思ったんですが、書くのも大変かなと思って10枚に絞りました。悩み悩んだ10枚なので、今見返しても納得な感じです。
10. Age Factory / GOLD
奈良出身の3ピースロックバンド、Age Factoryの2nd(?)アルバム。3ピースっていう編成だけでたまんないのに、疾走感溢れる曲やバーニングメロディックに通ずる熱量を伴うサウンドにノックアウトされちゃいました。全曲素晴らしいんですが、"See you in my dream"の最後の疾走感展開が最高に痺れます。
フロントマンの清水エイスケ氏が選ぶ「無人島 ~俺の10枚~」という企画に於いて、Goo Goo DollsやStarmarketをチョイスする辺りも個人的に好き。
9. State Champs / Living Proof
やっぱり彼らは最高です。Country由来(?)の独特なグルーヴィな節回しは健在で、疾走感が落ち着くことなく、爽快な楽曲を聞かしてくれます。Alternative/Indieサウンドへと傾倒する事なく、ブラッシュアップしていく彼らのPop Punkサウンドに頼もしさと貫禄を勝手に感じちゃいます。個人的には今作が彼らの最高傑作かと!
8. Harker / No Discordance
UKはブライトンのメロディックパンクバンドの1stフル。ドイツからはFond of Life、日本ではFixing A Hole Recordsからのリリースっていう辺りも、メロディック好きには信頼度高かったんですが、1曲目聴いてもう絶頂!"300 Cigarettes"の歌い出しからの展開なんか聴くと、UKメロディックの感じよりもTeenage Bottlerocket、Masked Intruder辺りが好きな人もグッと来るPop Punkサウンドだったり、"Lower Ground"みたいなThe AtarisやGamefaceを彷彿とさせる爽快USメロディックサウンドを聴かしてくれます。
2019年に来日するそうなので、気になる方は是非!
PUNX SAVE THE EARTH: Harker Japan tour 2019 決定
7. The Beths / Future Me Hates Me
ニュージーランドはオークランドのIndie/Guitar Popバンドのデビューアルバム。Indie感満載のアンニュイで気怠い感じ…というわけではなく、Powerpop~Punkっぽくコードでガシガシリフを作ってる感じで、Indie好きのみならず、Punk好きにもイケるんじゃないかと。個人的には疾走感があるのがたまらない。
6. Brian Fallon
The Gaslight Anthemのフロントマン、Brian Fallonのソロ2ndフルアルバム。「渋い」の一言で済ませたくはないのですが…渋い。バンドとソロとで節回しそのものに違いは感じられないのですが、強いて言うなら…ピアノ、オルガンやホーンセクション使ったりと、4人(バンド)では出来ないサウンドを表現してる所でしょうか。バンドでも出来ないことはないんでしょうが、楽曲によっては1人で弾き語りだったり、ビッグバンドだったりと編成の変わりそうなので、やっぱりソロの方が自由に曲を作れて良いのかしら。
とにかく、ギターをコードでガシガシ掻き鳴らすのではなく、一つ一つ確かめるように歌う今の彼のサウンドに酔いしれた1年でした。
5. Pale Waves / My Mind Makes Noises
え、まだ1stアルバム出てなかったっけ?って勝手に勘違いしてた、UKはマンチェスターのIndie Rock/PopバンドPale Wavesの1stアルバム。下記にも添付した"Television Romance"のキラーチューンっぷりに衝撃を受けたわけですが、The 1975のMatthew HealyとGeorge Danielがプロデュースした楽曲でもあるみたいです。確かにらしいサウンド。彼らが他に手がけた"There's a Honey"以外にも素晴らしい曲もたくさんあるし、程よい疾走感にグッドメロディ、心地良いシンセと時折ノイジーなギターサウンドな今作は本当良作でした。
4. The 1975 / A Brief Inquiry Into Online Relationships
待ちに待ったUKはマンチェスターのIndie Rockバンド、The 1975の3rdアルバム。蓋を開けてみると、AmbientかつElectronicaなサウンドで、個人的に感じていたPhil Collins meets Princeなファンキーなシンセ・ポップサウンドが鳴りを潜めていました。レコーディング前にバルバドスでドラッグのリハビリ治療をしたらしく、そういう精神状況も当然作品に顕れているんでしょうが…
望んでいた作風では無かったにせよ、ジャジーでゴスペルクワイアなコーラスが心地良い名曲"Sincerity Is Scary"みたいな楽曲も聴けたし、十分過ぎる程良作でした。この曲本当に何回も聴いちゃいます…。しかし前述の曲のMVもそうだし、他のMV、"TOOTIMETOOTIMETOOTIME"や"It's Not Living (If It's Not With You)"にもそうですけど、自身がプロデュースするNo Romeが出演していますが、むちゃくちゃ気に入ってるんですかね。彼のEPも素晴らしいので併せてチェックしてみて下さい。
3. The Sidekicks
アメリカはオハイオのIndie Rockバンドの5th(?)アルバム。もうこのベスト10の上位4枚は同率1位みたいなもんなんですが…とにかくこちらのアルバムも素晴らしかったです。各所で絶賛されてるだけあって、極上のIndie Rockサウンドを聴かしてくれます。
僕自身Indie Rockに求めるのが心地良い疾走感とポップさがしっかりあるサウンドでありながら、絶対に香らないBillboard臭なんですよね。何言ってるかわからないんですが、それが大事なんです。
そしてこのバンドはそれをしっかりと抑えてくれるんです。歪ませ過ぎないクランチサウンドでリズムを作りながら、絶妙なパワーでリズム隊が8ビートを刻み、頼りなくも美しいメロディを精一杯歌う感じがもうどストライク!このバランス感覚が本当にツボです。ノイジー過ぎてもダメ出し、テンポが遅すぎても物足りない、囁くようにボソボソ歌うのもちょっと…というこの絶妙さが本当に素晴らしい!
しかし彼らもEpitaphってんですから時代は変わりますね。まあ僕が学生時代から既にMotion City SoundtrackとかThe Machesとかと契約してましたから、アレですけど。相変わらずあのレーベルはシーンのサウンドを抑えてますね。
2. William Sikström - Running Out Of Time
スウェーデンのAORアーティストの2ndアルバム。最近の北欧のAORというと真っ先にOle Borudを思い出しますが、彼もその影響を受けているとか…そしてOle Borud同様PagesやAirplay等のウェスト・コーストサウンドに大きく影響を受けているそうです。彼らを消化して表現されたAORサウンドの上で、丁寧に奏でられるグッドメロディに次ぐグッドメロディの応酬に、ずっと酔いしれちゃってます。
過去のAORアーティストが近年になってリリースしてる作品は、何処かルーツミュージックへと傾倒していて、個人的に求めているサウンドではなかったりするし、米国以外のミュージシャンだと、その彼らのAORフリーク過ぎるサウンドにやや聴く側のハードルが高い気もしていたのですが、北欧のAORアーティスト達は…良いですね、本当。丁度良い。前述のOle Borudや、State Cows、Smooth Reunion、Soweco、Sonic Station…とSばっかりのバンド名ですが、本当に僕が聴きたいサウンドを届けてくれます。William Sikströmが良いなと感じた人はこちらも是非!
小難しいことは考えずにキャッチーで素敵な楽曲を聞きたいなら是非ともオススメ。
1. Super American / Tequila Sunrise
Gin Blossomsの"Allison Road"じゃん!!と彼らの"Chris From Walmart"を聴いて衝撃を受けたこのバンド。New YorkはBuffalo出身の2人組Pop Rockバンド。出身地も勝手にGoo Goo Dollsと同じって所だけでまたニヤニヤしてました。
アルバム全体を聴くと、もろGin Blossomsっぽい曲は数曲なんですが、どの曲も素晴らしい。ベースは00年代のPop Rock的Emo/Punkなメロディって感じなんですが、ひたすらアルペジオでVERSEパートのリズムやグルーヴを引っ張っていく感じが、90年代感を出してるんでしょうかね?そこら辺のバランス感覚が、痒い所に丁度届いた感じがして凄くハマりましたね。
ガッツリ聴いても良い感じだし、生活を彩るBGMとしても雰囲気があって良い感じ。何回聴いても飽きが来ないし、聴けば聴くほど好きになる良作!!本当にオススメです!!
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