一言レビュー「グッドメロディ、グッドサウンド、グッドリリック、グッドモーニングアメリカ」
Genre: Pop/Rock/Emo
For Fans of: The Get Up Kids, Janga69, BIGMAMA
Country: Tokyo, Japan.
Label: Five Rat Records
1.ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ
2.光となって
3.境界を越えて
4.また会えるよね
5.心臓抉って
6.花
7.その手伸ばして
Myspace
WarpedRadioを運営されているKennyさんやhosikickさんから大推薦されたグッドモーニングアメリカの2ndミニアルバム。
元々はfor better, for worseというバンド名で活動していたみたいなのですが、途中からグッドモーニングアメリカと名前を変え、音楽性の変更や英詩から日本語詩へのシフトをし、現在に至る!って感じらしいですが・・・素晴らしいです!日本語詩って本当に素晴らしいなって気付かされた作品です。
ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ
このPVも凄く良い感じです。スーツで着飾ってる彼らと、ラフな格好した彼らとの対比を、周りに合わせているカメレオンな自分と本当の自分とで表してる感じも、イメージとしてはっきり解りやすくなってます。
ウォールペーパーミュージックってのが何なのかはよく分からないんですが、「ありふれた音楽」って解釈でいいんでしょうか?そういう大衆に流される自分を、「普遍的でありふれた音楽じゃ踊りたくない」と否定的になることによって、ありのままの自分を肯定する歌詞っぽいんですが・・・何が面白いって、この曲自体が普遍的なポップソングな感じするんですよね。しかもしっかり踊りやすいように四つ打ちっていう。曲自体は「ウォールペーパーミュージックで踊りやすい」ようになってる。でも歌詞はそれを否定している。それが凄く面白い。
確かに他の曲も確かにポップでメロディアスでエモーショナルではありますが、それは普遍的であるとはまた違うキャッチーさなんですよね。彼らが生み出す独特のフックのあるメロディというか。グッドモーニングアメリカ節とも言うべき魅力的なサウンドが心地よくて、結果的にポップ、メロディアスという評価が出てくる感じなわけで、いわゆる「ありふれた音楽」のポップネスではないんですよね。
それらの他の楽曲と比べると、やや「ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ」は普遍性を感じさせるポップネスって感じで・・・(でも僕は大好きなメロディなんですが)敢えてそのポップソングを否定するような歌詞を後から付けたんだったら・・・凄いですね。こういうのもまたロックの反抗性を表現する一つの方法なのかも。歌詞の内容自体も凄く心に入ってきて、大好きです。
そういう意味(歌詞、そういう曲の意図を含め)でこの曲が一番好きかもしれないです。
LIVE動画視聴: 光となって
他の曲も「また会えるよね」は気持ちの良い疾走感溢れる2ビートナンバーだし、伸びやかなボーカルにロッキンなリフが絡む「心臓抉って」等、素晴らしい曲が並びます。
何より彼らの音楽性の影響が垣間見える「その手伸ばして」は凄く良い感じ。繊細なギターアレンジが凄くUSエモっぽいとこあったりして、ニヤッとしてしまいます。それがただの焼き直しではなく、グッドモーニングアメリカ節のメロディが乗っかることによって、彼らの曲にしてしまう所がやはり魅力的だし、これからに期待が凄く持てる要因でもあります。
上の「光となって」の動画を見て思ったんですが、ライブではライブの音を出してるのが良い感じ。勢いや、ロッキンな気迫、見栄えのするパフォーマンス等、ライブでしか感じれない魅力を持ってますね。4人中2人が服を着ていないというスタイルもまた魅力。
空ばかり見ていた (前作ミニアルバムに収録)
ロックの先鋭的・攻撃的な部分にのみ魅力を感じるバンドがよく特集される、日本の若手ロックシーン。こういったグッドメロディに重きを置きながら、ロックである事は何か?という命題にぶつかっていく彼らこそが日本のロックシーンの中心であってほしいと思いました。確かに前者の日本のロックも格好良いけれど、メロディを置き去りにする事がロックであるとは思えないんです。いや、そういうバンドばかりじゃないでしょうけど。僕が単純にグッドメロディなバンドが好きなだけなんですけどね。
どんな彼らがどんなスタイルになろうとも、透き通ったメロディだけは置き去りにしないで欲しいと思います。それ程のグッドメロディなバンド。
境界を越えて
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