The Replacements / Pleased To Meet Me (1987)
Posted on
8月 31, 2011
by
tsukasa
Rate: 10.0/10.0
Genre: Alternative/Punk/Rock
For Fans of: Husker Du, Soul Asylum, Goo Goo Dolls.
Country: Minneapolis, US.
Label: Sire
1. I.O.U
2. Alex Chilton
3. I Don't Know
4. Nightclub Jitters
5. The Ledge
6. Never Mind
7. Valentine
8. Shooting Dirty Pool
9. Red Red Wine
10. Skyway
11. Can't Hardly Wait
Myspace
僕の無茶苦茶好きなバンド。Goo Goo Dolls、Gin Blossoms、They Might Be Giants, The Gaslight Anthem、Against Me!など影響を公言してるバンドや、Green DayのBilly Joe Armstrong、WilcoのJeff Tweedy、NirvanaのKurt Cobainもまた彼らの曲を聞いて、ギターを持ち曲を作り始めたそうな。あのGamefaceのJeff CaudillもThe Replacementsのカバーやってますよね(Achin' To Be)。もしかしたらJeffのソロでやりたいようなサウンドはPaul Westerberg(The Replacementsのvo/gt)のソロに近いのかも?
やはり80年代を生きたキッズ達は、そこらに溢れているポップミュージックや、産業的なロックにも勿論何かしらの影響(良い悪い関係なく)を受けていたでしょう。でも彼ら(そして他の人達もそうだった筈)がそうだったように、アンダーグラウンドで激しい等身大のサウンドを掻き鳴らしていたThe Replacementsのサウンドは凄く胸に響いたんではないでしょうか?「コレだ!俺が聞きたかったのはこういう衝動感に溢れたサウンドなんだ!」って感じで。それでいてこのバンドはUSルーツ・ミュージックにも傾倒していて、フォーク的なメロディの要素もあって郷愁感を誘うサウンドも持ちあわせているのが、他のパンクバンドと違うとこでしょうか。Green DayのBilly Joe Armstrongなんかは、「このアルバム(Please To Meet Me)が無きゃ今の自分は無い」なんて言う程です。
そして80年代後半から90年代にかけて徐々に激しいサウンドから、よりフォークからの影響が強まり、クリーンギターを多用したり、ダイナミックでメロディアスなサウンドといったカレッジ・ロック・オルタナサウンドへと移行していきます。
今作はそのハードコア・パンクロックなサウンドから、よりキャッチーなメロディ・フォーキーなサウンド・オルタナを思わせるアレンジ等幅広い作風を見せ始めた作品。後期は大人しすぎる、初期は激しすぎるかもって人にとっては、彼らの最高傑作と言えるかも。上記に挙げた影響を受けているバンドの多くはこの作品と前作"Tim"、前々作"Let It Be"をフェイバリットに挙げている事が多いですね。どちらも名盤。
Alex Chilton
僕にとっても思い出のアルバムで、一番最初に触れたアルバムでもあります。Goo Goo Dollsに激ハマり中の際に、Goo Goo Dollsの"We're The Normal"という曲がPaul Westerbergという人物との共作だという事を知りました。調べてみると、何でもGoo Goo Dollsは物凄いThe Replacementsというをリスペクトしていて、その事から共作を持ちかけ実現したそうな。
それでじゃあThe Replacementsはよっぽど凄いバンドなんだろう!と思いまして、Youtubeでこの曲を聞いてみたんですが・・・もうアレですね「こ・・・これは・・・」って感じに衝撃を受けました。
Goo Goo Dollsの僕の好きだった「Boy Named Goo」時代のパンキッシュなモダンロックサウンドじゃないか!これだよ!こういうのが大好きなんだよ!って感じに発狂しました。
このパワーポップ?!ってくらいにポップなサウンドと、どこか懐かしいメロディが胸を打ちます。僕のThe Replacementsのフェイバリットソングの一つです!
ギターのBob Stinsonが疾走感あふれるハードコア・パンクロックを得意としていたので、初期はそういうサウンドと、Paul(gt/vo)のトラッドなサウンドが融合したThe Replacements独特のサウンドになっていたのですが、前作"Tim"で彼(Bob)がやりたいサウンドから離れていった事からバンドを脱退。この作品からよりPaulよりのUSロックなサウンドへと移行していきます。
そういった点で見ると確かに、昔のThe Replacementsサウンドとは違いますよね。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Kids Don't Follow
昔のは彼らはこんな感じです。Descendentsとか好きな人にもオススメな感じかも。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
The Ledge
話を戻します。
そしてこのM-5の"The Ledge"!!もろオルタナ、中でもグランジっぽい影のあるサウンドが全開の曲!!そしてそういう雰囲気のある感じも素晴らしいですが、何よりこの曲はギターソロです!ギターが泣きまくりですね。しかもメロディというか音の選び方が素晴らしすぎて、聞いていて気持ち良過ぎます。
こんな曲が入ってれば、そりゃ当時10代だったオルタナ世代は直撃ですよね・・・って感じの名曲です。これはベストに入れて欲しかったな・・・。
ただこういう感じの曲はこの曲しか入ってないので、そういうのを期待して買うと失敗するのであしからず・・・(^_^;) 他の曲は割とAlex Chilton系のパワーポップ的でパンキッシュなサウンドのロックが多いです。正直慣れないとパっとしないと感じる曲もあります。それにアルバム全体で考えると前作"Tim"や後期の"All Shock Down"とかの方が良いのかもしれません。
でもキャリア全ての楽曲と比べても、トップクラスのキラーチューンが4曲も入っていて、そのどれもが思い入れがあるんです!そういう意味でこのアルバムは大好きなんですよね。ムラッ気というか、バラつきののある感じで・・・より名曲が際立つというか(笑)
Skyway
この曲の語り掛けるようなPaulの歌声と優しいギターサウンド!たまりませんね。フォークルーツのPaul節全開の名曲です。癒されますね・・・うぅ。
Can't Hardly Wait
上記のキラーチューン4曲とは"Alex Chiton"、"The Ledge"、"Skyway"そしてこの"Can't Hardly Wait"。この曲が最後にある時点でこのアルバムが名盤と言わざるを得ません。この曲はThe Replacement史上屈指の名曲としてファンから絶大な人気があるそうです。バンドも良くカバーしてますよね。The AtarisやSharks、Gin Blossoms、Drag The River・・・他にもたくさんのアーティストが。
※「The Replacements Can't Hardly Wait Cover」とYoutubeで検索すると色んなバンドのカバーが見れますよ。
もうイントロのフレーズで泣けます。このイントロから歌の入り方の流れが好き過ぎて何回でもリピート出来ますよ。本人も気に入った曲らしく、Alex Chiltonとこの曲はソロでやってる現在もプレイしてるみたいですね。
何だかいつものレビューよりもウザったくなってしまいましたが・・・好きな事を語っちゃうと誰でもこうなりますよね・・・え?なりません?汗
WOH的名盤として、僕の音楽観に於けるルーツ的な名盤を少しずつレビューもしていきたいと思います。ラベルに「WOH的ルーツCD」って右の特集記事の欄に追加するので、良ければそこも見て下さい。まぁ正直誰も興味ないと思うけど。
0 件のコメント:
コメントを投稿