一言レビュー「相変わらずシングル曲の切れ味が抜群」
Genre: Rock/Emo/Alternative
For Fans of: Lostprophets, Nothing's Carved In Stone, Man With A Mission.
Country: Tokyo, Japan.
Label: A-Sketch
1. Coda
2. LOST AND FOUND
3. アンサイズニア
4. NO SCARED
5. C.h.a.o.s.m.y.t.h.
6. Mr.現代Speaker
7. 世間知らずの宇宙飛行士
8. Re:make
9. Pierce
10. Let's take it someday
11. キミシダイ列車
Myspace
No Scared
日本のロックバンドONE OK ROCKの新譜をれぶー。
彼らのシングルって切れ味ありますよね。シングル、B面、アルバム曲ってのを分け隔てなく作って、そこからシングルをチョイスするってタイプのバンドっていうよりは、シングル曲を作る!って感じでキラーチューンを作ろうするタイプのバンドな気がします。それでアルバム曲やB面の部分で新しい事や自分のやりたい曲をやるって感じの計算が出来るバンドって印象も。そうすると、急なシフトチェンジも無いですし、緩やかな変化であるので、初期と今と比べるとかなり違うサウンドもファンにすんなり受け入れられてる気がします。
アンサイズニア
英語圏の国のみならず米国の音楽は様々な国に影響を与えています。日本もそれにもれず、強く影響を受けている国です。そしてどの国もその影響下の中で自国らしさ、あるいは自分らしさを見出そうとしています。このバンドもまた「そういうバンド」だと思います。そういう意味で「洋楽ファンにも受け入れられ、邦楽好きにも好まれている」という状況は、それが上手くいってると言えなくも無いですよね。確かに問答無用で格好良い!と感じる切れ味がこのバンドにあります。
前も言った気がしますが、このバンドの楽曲がエモ・ラウドの方向で質が向上したのは、ギターの技術向上が一番な気がします。ギターが一人になった事によって、バッキングギターだったのがリードもやりつつバッキングにもなるような立ち位置になって、彼のギターが上手くなったように思います。いや、上手くなったっていうか、フレーズやテクニックの引き出しが増えたと言うか。
全体の演奏技術も向上していますよね。ライブパフォーマンスも年々クオリティが高くなってる気がしますし、多分ストイックなんだろうと思います。
C.h.a.o.s.m.y.t.h.
アルバムの中身に関してですが、シングル曲"Re:make"、"アンサイズニア"、"No Scared"のクオリティは勿論素晴らしかったですし、他の曲も彼ららしいロッキンでメロディアスな曲が揃っています。
Post Hardcoreみたいな曲"Mr. 現代Speaker"やPost Punkみたいな"世間知らずの宇宙飛行士"等いつもとちょっと違う?って雰囲気な曲もありますが、基本的には前作と変わらないです。
サウンドに関しては前作のややヘヴィでラウドロックを意識した音に比べ、クリアでタイトに締まってる印象。聞く人によって軽く感じるかも?そして前作の楽器隊とヴォーカルがフラットな感じだったのに対し、今作はヴォーカルが結構前目に出てくる感じ。
まぁでも究極的に言えば、ONE OK ROCKが好きな人は(個人差はあれど)皆満足する出来で、これが微妙な人で前作が好き!って人もあんまりいないかなぁって気もします。正直質的な部分では前作同様良いクオリティだと思います。
ただ英詩の要素がかなり増えたので、日本語を歌う彼らが好きだった人達からしたら「う~ん」って感じだと思います。やっぱり日本語だとスッと頭に意味が入って良いですよね。ぶっちゃけ僕も彼らの日本語の曲が好きです。
後は初期(ゼイタクビョウの辺り)が好きな人にとってみたら、今作のスタイルは「小難しいことをやろう!」って感じが出てるので、もっと分かりやすい曲(つまりストレートな曲)をやって欲しい人もいるのかも。それもわかります。前作で言うと"未完成交響曲"、今作だと"キミシダイ列車"みたいな攻撃性もテクニカルな部分も抑えめで、バランスが取れててキャッチーで疾走感のある曲。こういう曲がもっと欲しい!って声も多いかも。
まぁでも繰り返しますが、ファンは買って間違い無いと思います。これから彼らを知ろうとする人が買っても良いと思います。個人的には前作から入って、その次に今作を聞くって感じがベストかと。
Re:make
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