Samiam / Samiam (1989)
Posted on
11月 16, 2011
by
tsukasa
一言レビュー「エモーショナルメロディックハードコアとも言うべき"泣き"の要素が半端じゃない」
Genre: Alternative/Punk/Hardcore
For Fans of: Descendents, Jawbreaker, Leatherface.
Country: California, US.
Label: New Red Archives.
1. Television
2. Home Sweet Home
3. The Bridge
4. Sympathy
5. Ever Felt Avoided
6. Underground
7. Speed
8. Just Another
9. Trusty
10. Stained Glass
11. My Eyes
12. Because You Don't
13. You Looking At Me
14. Insightful
15. Blank Expression
16. Early Morning
Myspace
Home Sweet Home
以前は中期のThe Replacementsとかのカレッジロックに影響受けたようなオルタナ性を持ったメロディが大好きで(どことなく初期Goo Goo Dollsを彷彿とさせる感じがたまらんです)、好んで聴いていたんですが、この前のDescendents来日以来ずっとそういう感じのサウンドを聴いていたら、初期Samiamの神っぷりを再認識しまして。
いや勿論中期も大好きですし(メジャーのClumsyは微妙だったと言わざるをえないけれど)、今年リリースの8th"Trips"も名盤でした。でも初期3部作(1st~3rd)のパンクな感じがやっぱ良いな!と感じる今日この頃です。
中でも1stが一番グッと来ます。青臭くて駆け抜けてく感じのパンク感に、既に他と違う自分らのサウンドを見出しはじめているエモーショナルで粗野なメロディにギターフレーズが胸に突き刺さってきます。サウンドプロダクションも新作と比べると雲泥の差なのですが、そのガチャガチャ感がまたイイ意味でインディー・パンク感が出てて応援したくなります。所謂インディーバンドを応援するファンにありがちな「俺(たち)だけのバンド・・・!」みたいな感覚です。ミーハーな聴きてにはわからんだろうが、俺(たち)だけはわかってるんだぜ・・・へへへ・・・みたいな(笑)
The Bridge
ちょっと前は思い出すだけでとても恥ずかしかったんですが、よく考えれば今も余り変わらない事を考えれば恥ずかしがる必要もないかなぁと。基本的にはミーハーな思考ではあると思うんですが、そういう自分を否定してパンク聴いてる自分って・・・何か良いな・・・みたいな(笑)
例えば電車で皆がAKBやKPOPを聴いてる、あるいはそれを叩く会話をしてる中で、「Samiamの1st聴いてる自分は違うんだぜ!」っていう感覚は正直あります。恥ずかしながら。そういうバカみたいな排他的感覚、あるいは社会不適応な性格からくる孤独感はパンクを聴いてカタルシスを得るための一つの大きな要素かもしれません。
否定するつもりは一ミリもありませんが、誤解を恐れず言えば、パーティ感覚のポップパンクや、横の繋がりの強いハードコアにはない、孤高感・陶酔感が味わえるジャンルなのかもしれませんね。
いや、僕自身それぞれの良さがあって上記の3ジャンルは大好きなんですけどね。実際一人では生きてはいけないし、一人で音楽やっても面白くないし。そういう意味で聴いていてハッピーになれるポップパンクは最高だし、皆で盛り上がれるハードコアは熱いですし。それに、パンクが好きな人もそのバンドに共感して仲間を見つけた感覚になるってのもあると思うから、究極的に言えば孤独であることを受け入れてるわけでもないっていうか。ただ、他ジャンルと比べて、仲間を探す傾向が少ないと言うか。パンクは、一人(バンド・そのサウンドが好きな友人)でも分かってくれる人がいればいいって感じ?そういう意味ことすらパンクは肯定してくれる部分はあると思うんですよ。
ロックとかは他の人の考え方を変えようとするけれど、パンクは「わかる人にだけわかってくれれば良い」みたいな閉鎖的と言うか排他的な部分が、ひどく魅力的に聴こえる時がありますよね。このバンドを聴いてたらそういう感覚になりました。
例え歌詞がそうじゃなかったとしても、そのポップカルチャーとは一線を画す、アングラなサウンドが僕らにそういうパワーをくれると言うか・・・クソ長くなりましたが、無理やり着地しました、
Speed
僕は最新作から入ったにわか者なんですが、これからSamiamを知る人にはこの1stから入って欲しいなぁという程パンク好きにはガツンと来る強烈な作品だと思っています。聴きやすさから言うと最近の作品な気がしますが・・・正直この作品を10代の時に聞きたかったなぁ・・・というくらい影響力があると思います!かなり主観入ってますが!このテのサウンドって短命なバンドが多いイメージですが、しっかりと現役でリリースを続けているのも実力を感じさせますよね。
とりあえずまた1stから聴き直そうっと!
Just Another
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