以前「貴方の好きな(大長編)ドラえもん映画作品は?」と称して投票を募集した所・・・なんと27票も投票を頂きました!
音楽レビューブログ、ましてや洋楽を中心とした作品を扱っている当ブログに於いて、ドラえもんの劇場版の投票を呼びかけるという意味がわからない企画にも参加して下さる方が1人以上いることに感動してしまいました。
洋楽Punk好きでもドラえもん好きがいて嬉しいです。まあそりゃいるんでしょうが、僕の周りにいたのが嬉しいです。一回その人たちで集まってのび太の恐竜から最新作までぶっ通してみて、色々語り合いたいですね。
ちなみに投票を呼びかけた時の元記事はこちら
第1位 のび太の日本誕生
<7票>
日本誕生が1位。やはり大長編のキモとして、倒すべきボスキャラ(あるいは解決すべき問題)があると思いますが、恐らく最強と言える敵はこの作品に登場する「ギガゾンビ」だと思います。勝てないんじゃね?ヤバんじゃね?感が半端じゃないというハラハラ感も魅力の作品かもしれません。
勿論大長編最大の魅力である、自分達だけの空間を作成(新世界創造)するシーンもワクワクしまくりですね。洞穴を改造して住みやすい空間にする所とかワクワクしまくりました。あのカブの中にハンバーガーとポテトとコーラも・・・
他にも印象的なシーン・台詞も多かったですね。
「こ・こ・か・ら・僕の土地ぃ↑~↓~」というのび太の台詞や「翻訳こんにゃくお味噌味」のお味噌味のイントネーションとか(笑)ドラえもんの「時空乱流だ…」と言った時のシーンも何か怖かった印象があります。後は「どぉらぞんびぃさまにぃ~みぃちびかれぇ~ひがしのほとりにきてみればぁ~・・・」とウタベが歌うシーン。ある意味一番記憶に残ったシーンって人も多いかも。
そして何といっても最後のED。イントロのピアノを聴くだけでEDのあのシーンを思い出して涙が止まりません。今も1人で涙目で記事書いてます。正月から泣きながらブログ書いてるなんて頭おかしいですね。でも歌詞も素晴らしいんですよね。流石の武田鉄矢氏。この人の人となりは全く知りませんが、ドラえもんの大長編の趣旨や内容をしっかり踏まえた上で、「武田鉄矢の歌詞」を書けていて凄いなあと。何かの作品のために書き下ろす才能として素晴らし過ぎます。
西田敏行 - 時の旅人
第2位 のび太と夢幻三剣士
<6票>
これが2位は納得。一見正統派(?)冒険物ファンタジーで話が進んでいくために、当時小学生だった人はドンピシャな設定だったと思います。また多くの人間にトラウマを植えつけた作品でもあります。
↑これとかゾッとしましたよ。
見れば見る程違和感を感じるストーリー展開。現実世界と夢世界の境界が曖昧なまま話が進んでいき、(衝撃の)最後のシーンまではっきりと明言されずにエンディングを迎えます。ドラえもんファンの間では考察や討論がなされますが、結局真相は謎のまま。
まあこういうモノはわからないままの方が面白いですよね。気になる方は是非ご覧になってほしい作品です。
募集記事の時点で、ドラえもん大長編の構成について話しましたが、夢幻三剣士に関しては例外で、イレギュラー的な異世界への介入ではなく、意図された敵側からの介入というパターン。敵側ではありませんが、ブリキのラビリンスも意図された介入と言えますが・・・ともかく、夢幻三剣士のような物語の入り方は結構珍しいかも。偶然にのび太たちと邂逅したのではないというのがミソ。
挿入歌とEDのギャップもまたたまりません。EDのノリが今までの大長編のノリではなく、藤子作品(キテレツ・エスパー魔美)のアニメソングって感じなのがまた面白い。
武田鉄矢 - 世界はグー・チョキ・パー
第3位 のび太の宇宙開拓史/のび太のパラレル西遊記/のび太の雲の王国
<5票>
<宇宙開拓史>
のび太の宇宙開拓史は初期作品でも屈指の人気だと思うので納得。やはり理由の1つとしては、「明確なのび太の活躍」。「のび太」という勉学も出来なければ運動も上手くいかない、そして欲望には忠実だけれども心優しいというこの少年に、多くの少年が自身の様々な部分と照らしあわせて投影していたはず。その少年が、「射撃の名手」という如何にも格好良い才能を発揮し、西部劇のヒーローのような活躍をします。この設定に興奮した人も多いはず。更に重力が小さいので、スーパーマン化するのび太。コミックスでもこういう設定の話ありましたよね。
やはり主人公が活躍するとドキドキ・ワクワクしますよね。
後、以前の記事でも述べましたが、大長編の魅力に「異世界・新世界へのワクワク感」があると言いましたが、今作は数ある作品の中でも衝撃度は1,2を争うと個人的に思ってます。
ロップルくんに会いにきてみると、そこにはとんでもない光景が目の前に広がっているのです。漫画だと見開きページに描かれているのですが、何て言うかH.G.ウェルズの「タイムマシン」の3千万年後の終焉を迎える地球を彷彿とさせた描写で、ゾッとしたのを覚えています。ワクワク感とは違いますが、かなり印象的な入り方かなあと思います。
心をゆらして
<パラレル西遊記>
基本的にドラえもんの映画は、コロコロコミックで藤子氏が大長編を描き、それを原作として映画が作成されているようです。このパラレル西遊記は、唯一原作漫画が無い映画としても有名です。
原案自体は藤子氏であるようですが、脚本は別の方が手がけたようです。この脚本を手がけたもとひら了氏、藤子作品(エスパー魔美、チンプイ、ドラえもん、21エモン)のアニメ脚本や、「飛べ!イサミ」「YAT安心!宇宙旅行」等のNHKアニメの名作も手がけた方ということで、タイムパラドックスや、のび太の原因によるパラレルワールドの創造等、藤子作品の特徴を良く掴んだものになっており、違和感なく描かれています。
ちなみに劇中に出てくる、のび太のクラスの演劇「西遊記」の脚本・演出をしていたのがモトヒラくんというキャラ。勿論モトヒラ氏がモデル。しかし名前があったのか。
ゲームの世界に入り込んで、ヒーローとしてプレイするという道具「ヒーローマシン」に憧れた人も多いはず。やっぱりドラえもんの重要な部分の要素に、道具への魅力がありますよね。この道具欲しい!と思わずに入られないモノが登場する回はやはり印象的ですし今でも覚えています。
危険が危ない
アッパーなホーン・セクションがかっちょいい、「君がいるから」も物語の展開を盛り上げていきます。堀江美都子氏の声がヤバ過ぎますね。この人の声を聴かずに育った人は居ないでしょう。
君がいるから
<のび太の雲の王国>
歴代の作品の中でも啓蒙色の強い作品でもあります。そして、基本的には異世界で起こっている問題を、のび太たちが介入し、解決するという展開が多いのですが、今作は根本的な解決はしていないというのも大きいかもしれません。作中で起こっている環境問題をドラえもんの道具で強引になんとかするという力技はせずに、皆一人ひとりが何とかしていかなきゃね!と言う感じ。そういったメッセージを素直に受け入れられる子供であれば胸に響くのですが、中々素直に受け取れない人たちには不評なようで。
そういう意味で賛否両論な作品かなあと思っていたのですが、5票も入るとは!いや勿論僕も大好きな作品ですけどね。
勿論この映画のキモの1つに環境問題への意識付け・未来への警鐘等もあるかもしれませんが、最大の魅力は「雲の王国を作って遊ぶ所」コレに尽きます。
自分達だけの〇〇を作ろう!というものは子供の頃だけではなく大人になった今でも思うことではありますが、それを国レベルでやっちゃう凄さ。雲の王国が出来上がっていく光景は今でもワクワクします。雲固めガス超欲しいです。似たような道具で、手作り雲セットという、針金に綿飴付けるみたいにして雲を作る道具がありますが、両方欲しいです。どうでもいいことですが、手作り雲セットのボタンを押す時のドラえもんの腕のバランスヤバ過ぎます。腕が異常に伸び過ぎ(笑)
後は過去のキャラクター達が再登場するのも良いですね。あのキャラとかあのキャラとか。後半の展開はやはり感動してしまいますね。のび太たちの行いは間違っていなかったんだと。
そして主題歌は屈指の名曲と名高い「雲がゆくのは」。EDよりも挿入歌としての印象があります。雲の王国にてソーラーカーに乗っていると流れてくるんですが、王国完成のカタルシスと相俟ってとんでもない破壊力でした。
雲がゆくのは
他の結果
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投票して下さった方々、ご協力本当にありがとうございました!
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