Rate: 9.4/10.0
Genre: Fast Pop Punk/Melodic Hardcore/Punk
For Fans of: Fireworks, The Wonder Years, Handguns.
Country: New York, US.
Label: Doghouse Records.
Official: https://www.facebook.com/withthepunches/
01. Riverside
02. Bad Pennies
03. Harvard On The Hudson
04. Postcards
05. Home In A Lighthouse
06. Don't Panic
07. I Told You Already
08. New York Minute
09. Letting Go
10. Face Value
11. Cags
12. Seams & Stitches
Face Value
New York出身のPop Punkバンド、With The Punchesの1stアルバムをレビュー。1st EPの段階で既に日本のPop Punkファンの間で話題になっていた期待のバンドです。
ここ最近のPop Punkアルバムの中でもかなりのツボにハマった作品でした。疾走感や攻撃性を持ちながらエモーショナル、かつメロディすらも魅力的な隙の無いPop Punkアルバムです。しかし1st EP~2nd EPと来て(その2つを合わせた編集盤も出てますが)、この1stフルアルバム。出す度に素晴らしい作品になっていますね。
僕のツボをついて止まないのは、その疾走感溢れるグッドメロディ。単純に「速いテンポに良いメロディ」というだけではなく、メロディそのものにも勢いや迫力があるというか。そういうメロディだからこそ、テンポの速い曲に乗った時も聴いていて爽快感があるし、ただ速いだけでなく「疾走感」を感じました。
Postcards - With The Punches
最近は哀愁系Pop Punkって感じの渋い感じにエモーショナルなバンドが増えましたが、彼らの場合はその疾走感こそが一番エモい気がします。青臭くも後ろを振り返らずに駆け抜けていくその姿勢で、胸を打つメロディを歌われると、10代を思い出している時のような切なさに近い痛みが走ります。
こういった音楽を聴いて、そういう気持ちになるのは勿論、学生の頃にPop Punkを好んで聴いていたからこそだとは思うんですけどね。ともあれ、僕のように10代の頃からPop Punk大好きって人で速い曲大好きな人はグッと来ること間違いなしな筈?
Letting Go
初っ端からアクセル全開に駆け抜けていく"Riverside"。CHORUSパートの裏で鳴るギターがこれまた憎い。このバンドは基本的にグッドメロディの裏で鳴るギターが本当に素敵。
Melodic Hardcoreさながらのシリアスな迫力を持った"Harvard On The Hudson"や"Postcards"や"New York Minute"。
Drive-thruのバンドのような底抜けに明るく突っ走る"Don't Panic"や"Cags"も聴き手のキッズ心(?)を擽ります。"I Told You Already"のようなミドルテンポに聴かせる曲(それでもBPMは速いですが)も、より彼らのギターフレーズが印象的に聴こえ、メロディにスケール感を出しています。
"Letting Go"は一番好きなトラック。CHORUSパートの勢いのあるメロディへの展開が最高なんです。PRE-CHORUSのパートが縦ノリ的で良いタメになってて、前への推進力のあるCHORUSで一気に開放される展開にカタルシスを感じてしまいます。何回聴いても飽きません。
I Told You Already
Alternative Press Japan: 【NEWS】WITH THE PUNCHESは活動休止、ラストツアーを発表
残念な事に、こんな素晴らしい作品をリリースした次の年…つまり今年に彼らは活動休止を発表しました。
とにかく解散じゃないのは嬉しいですね。Pop Punkシーンでも多くの音楽がクロスオーバーし溢れている時代ですから、彼らも色んな形で音楽に関わっていたいのかなと妄想してます。今作に惚れ込んだ身としては、メンバーには何かしらの形で音楽を発信していってほしいなあと思います。そして思い出したようにまた再結成して、青臭いサウンドを聴かしてほしいですね。
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