Rate: 9.0/10.0
Genre: Post Hardcore/Exprimental/Funk
For Fans of: At the Drive-in, Dance Gavin Dance, Night Verses.
Country: California, US.
Label: Epitaph Records.
Official: http://thisisletlive.com/
ちょっと格好良さが突き抜けてる、Post Hardcoreバンド"Letlive."の待望の2ndアルバムをレビュー。
Banshee
Jazz、Funk、Soul等のアフロビート的ノリを存分に染み込ませたグルーヴ感でこうも畳み掛けてこられると、只々圧倒されます。捲し立ててくるシャウトはラップのような小気味よさを感じるし、プログレッシブに展開していく様は激情系HC好きの心を擽るカオスを感じさせます。この変態的な感じはNew Yorkのアートっぽいオシャレさでもなく、東欧のバンドの狂気じみた感じとも違くて、ひたすらビートミュージックがもたらす快楽への欲望が生んだサウンドって感じがします。いわゆるFunkミュージックのような…。このグルーヴも、RefusedやRage Against the Machine等のような、クールに計算されたものというよりは、欲望の赴くままに狂気を表現したAt The Drive Inに近いかなあと。
The Priest And Used Cars
変態的と言っても…例えばポリリズムがあるわけでも変拍子入りまくりだったりするわけでもなく、歌メロそのものはソウルフルでグッと来るフックがあるし、聴きやすい展開が多いです。とは言え今作では、どちらかと言えばScreamo的だった前作よりも更にライブのノリに近い、まさに各ジャンルを分解・再構築したPost Hardcoreな作品になっています。そのライブっていうのが、もう凄い熱量とパワーがあって狂気的なんで…そんなパフォーマンスの熱量とパフォーマンスを体感出来るグルーヴが今作にはあると思うので、「変態的」と言わせてもらいました。
Banshee (Ghost Fame) & Muther - Warped Tour - Nassau Colesium, NY - 07.13.13
今作を聴いて、ちょっと頭ひとつ飛び抜けたバンドになったかなと感じました。ここ最近のPost Hardcore/Screamoバンドで一番の衝撃を受けましたし。とは言っても余りチェックしていないジャンルなので、ちょっと無責任な表現かもしれませんが(汗)
それでも、ファンキーなサウンドをこうも気持良くPost Hardcoreとして表現出来るのは凄いですね。メロディの部分でSoul/R&Bな歌いまわしっていうのは、結構あったんですが、ここまでぐっと腰の入ったビートのうねりを生みながら、混沌を表現するってのが凄い。聴いていて彼らのそのノリに引き込まれ、自然とトランス状態になりそうになる辺り、Funkのグルーヴが彼らの中にしっかりと刻まれてるのかなあって勝手に妄想。うーん凄いバンドになりましたね。
Chart (2012) | Peak position |
---|---|
US Billboard 200 (Billboard) | 74 |
US Top Hard Rock Albums (Billboard) | 6 |
US Top Independent Albums (Billboard) | 13 |
US Top Modern Rock/Alternative Albums (Billboard) | 14 |
US Top Rock Albums (Billboard) | 20 |
こう見ると、売り上げ的にも評価された作品になっていますね。こういう作品がBillboardに上がってるのを見る度に、アメリカって凄いなあといつも感じます。とは言え、日本もアニメソングがオリコンにランクインするのである意味負けてはいないとは思いますが。あのCDTVでやたらとキャラソンが制覇しているのを見ていると、妙な気恥ずかしさがありますよね。どうでもいい話ですが。
The Dope Beat
Tracklist
1. Banshee (Ghost Fame)
2. Empty Elvis
3. White America's Beautiful Black Market
4. Dreamers Disease
5. That Fear Fever
6. Virgin Dirt
7. Younger
8. The Dope Beat
9. The Priest and Used Cars
10. Pheromone Cvlt
11. 27 Club
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