Rate: 9.7/10.0
Genre: Alternative/Melodic Punk/Emo
For Fans of: Farside, Samiam, The Tank.
Country: California, US.
Label: Equal Vision/Bullion Records.
Official: Facebook.
1991年にSouth Californiaにて結成し、2003年の"Four To Go"をリリース以後、「解散」という形で僕らの前から消えてしまったGamefaceというバンド。僕が彼らを知った時点で解散はしていたし、ComposerにしてSingerのJeff Caudillがソロやサイドプロジェクト"Your Favorite Trainwreck"をやっていたので、ある種Gamefaceは僕の中で過去のバンドになっていました。
それがどうでしょう!昨年流れてきた「Gameface再結成」のNEWS!同時に飛び込んでくる新曲"Come On Down"の発表!これがまたYour Favorite TrainwreckをよりPunkにしたサウンドでたまらないんです!もうこの曲を聴いたら、GamefaceというPunkバンドで歌うJeff Caudillをリアルタイムで楽しむことが出来ると思うと、ワクワクが止まりませんでした…。
Come On Down
そんな大好きな彼らの新作。聴いてみれば、僕の高過ぎる期待値をあっさり超えてくれましたよ!正直な話、ソロやYour Favorite Trainwreckを聴く限り、Gamefaceの方でもCountry色が強くなっていくのかなあなんて思っていたんですが、予想以上にソリッドなPunk/Alternative Rockサウンドに。別に抜身のギラついたサウンドってわけではないですけど、歪んだギターでコードを掻き鳴らして力強く駆け抜けるその様は解散前の作品からは余り見られなかったのでちょっと驚き。時期的には"Every Last Time(1999)"期の疾走感とメロディアスさのバランスが近いかも。ただアレンジの丁寧さや聴き手の感情を煽る展開なんかは、やはりベテランのバンドの上手さを感じました。ミドルテンポでも、勢いでごまかさずにしっかり聴かせる曲を書けるのがこのバンドの魅力。正直こういうミドルテンポの曲も多いと思ったんですがね…疾走感のある曲も結構あったので、アルバム全体にメリハリがついて、それぞれが際立つバランスの良い作品になりましたね。
復活作に華を添えるような豪華なゲストボーカルも見所の一つ。Sense FieldのJo Bunch、Letters To CleoのKay Hanley、Errortype:11のArty Shepheredと並びますが、特筆すべきはやはりBig Drill CarのFrank Dalyでしょう!メンバーにとってもヒーローである彼の参加は嬉しかったみたいですね。彼だけ"Swing State"と"Regular Size"の2曲に参加している事からもわかりますよね。Revelation Records時代の盟友であるSense FieldのJo Bunchが参加しているのも、シーンの繋がりが感じれて良いですね。
リードトラックにしてオープニングを飾る"Come On Down"は、Jeff特有の温かい南部的メロディが魅力のMelodic Punk。Chorusパートの"Don't miss a chance to turn it around."の"turn it around"の歌いまわしが最高に好き。Chorusパートの歌いまわしがちょいちょいBig Drill CarっぽいのはFrankがゲストボーカルでいるから?なんて色々妄想してしまう"Regular Size"も本当に良い曲!後半Frankがハッキリと顔を出すのですが、"Disappear"や"Year"の発音がもう正にBig Drill Car時代のFrankでニヤニヤが止まりません。今作屈指のキラーチューン!
Matchbox TwentyのようなAdult Modern Rockを聴かせてくれる"Now"の展開も素晴らしい。ノリのムラを使ってChorusパートのメロディがグッと聴かせるものになるような気がしました。"Picture Day"の程良い疾走感にグッドメロディも大好き。The Tank、Bodyjarもそうなんですが、こういうメロディの良さを堪能出来るテンポで聴かせてくれる所が好きだったりします。こういう曲を持ってるバンドをリリースするのがBullion Recordsの好きな所。
そういった中に"Lifetime Achievement Award"みたいなファストパンクナンバーや、"Always On"もグッと前のめりなサウンドに、Arty Shephered(Errortype:11)のシャウトがのったソリッドなナンバーも入ってるのも面白い。勿論そういった面を持ち合わせているのは知っているのですが、やはり解散前の作品やソロ以降の曲を聴いていると、中々こういう曲をリリースするとは想像できなかったのでちょっと驚き。そういう彼らの再結成後の「やってやるぜ!」というエネルギーが、「Punkの前のめりな勢い」という部分に顕れて嬉しいですね。次作もファストナンバー期待しています。
そして"The Quiet Type"と"Frames"の2曲の青くエモーショナルに駆けていくサウンドで完全ノックアウト。この2曲の「青さ」が僕の中に眠る「10代の僕」を刺激して止みません。
彼らの中に眠る青臭さが再結成によるエネルギーで顔を出し、同時に積み重ねてきたキャリアが生み出す安定感と絶妙に共存しています。その上に彼らの普遍的なメロディが乗っかる事で、世代を超えた魅力を持つバンドになったかなと思います。このリリースを期に色んな人に聴いて好きになってもらえたら嬉しいなあと一ファンとしては願わずにはいられないのです。
Picture Day
Interview
Bullion Recordsさんの協力を得て、Vocal/GuitarのJeff Caudillにメールでインタビューさせてもらいました。正直膝が震えました。メールとは言え緊張し過ぎて多くを聞く事は出来ませんでしたが、今作について少しだけお話していただいたので、是非チェックしてみて下さい!
Jeff Caudillへの連絡から翻訳まで色々助けて頂いたBullion Recordsの廬原さんには感謝の気持ちでいっぱいです!ありがとうございました!
Tracklist
2. Swing State
3. Regular Size
4. Now
5. Picture Day
6. Lifetime Achievement Award
7. Always On
8. Save Your Words
9. The Quiet Type
10. Frames
11. My Troubled Half
12. Only Chance We Get (Bonus Track)
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