Mayday Parade / Mayday Parade (2011)



Rate: 8.6/10.0
Genre: Pop Punk/Emo/Powerpop
For Fans of: Every Avenue, All Time Low, Forever The Sickest Kids.
Country: Florida, US.
Label: Independent Label Group/Kick Rock Invasion, 

1. Oh Well, Oh Well
2. No Heroes Allowed
3. When You See My Friends
4. You’re Dead Wrong
5. Priceless
6. Stay
7. Call Me Hopeless, Not Romantic
8. A Shot Across the Bow
9. Everything’s An Ilusion
10. I’d Rather Make Mistakes Than Make Nothing At All
11. Without The Bitter The Sweet Isn’t As Sweet
12. Happy Endings Are Stories That Haven’t Ended Yet
13. JAMIE ALL OVER (Acoustic)
14. YOUR SONG (Acoustic)

Myspace

A Shot Across the Bow


元々メジャー志向のメロディを鳴らすバンドだと思っていましたが、今作もその方向性を突き進み、耳馴染みの良いポップパンク・ロックを展開しています。
過去のパンクバンドに影響を受けたサウンドを押し出していくバンドではなく、現行のポップシーン・ロックシーンに強く影響を受けたバンドは、何て言うか聴きやすい分パっとしなかったり、そのシーンの熱心なファン以外には見向きもされないって事が多いと思うんです。
このバンドも世間的に見ればそういう括りの中にいるのかもしれないですけど、その中では一際輝いてると思うんです。詰め込みすぎずに、シンプルなポップソングの中でフックのあるメロディ・フレーズを散りばめているので、また聴きたい!という感覚が残るんです。

前作の2009年リリース"Anywhere But Here"でも割りと絶賛な感じでしたが、今作もまた素晴らしいです。ぶっちゃけEvery Avenue、We The Kingsの新譜を差し置いて、今年のPop Punk/Powerpop/Emoなスタイルの中ではベスト作品かも?好きではありましたが、ファンといえるか微妙なポジションに居た僕をとりこにした魅力がこの作品には、このバンドにはあります。

Priceless


上記でメジャー志向と書きましたが、彼らの場合、そういうウケの良さの中でも初期のエモーショナルで瑞々しいポップパンクサウンドは失われていないんですよね。3rdにしてもなお。そこがまた素晴らしい。今年リリースのWe The KingsEvery Avenueは各々の変化を遂げていったのに対し、彼らは初期の姿勢を残したまま上へ進んでる・・・それがどちらが良くて悪いとかじゃないんですが、彼らの未だ瑞々しいサウンドを聴くと、僕の内にある10代の魂が蘇って仕方ないんですよ。

しかしやっぱり色んなポップパンクバンドを聴いてると思うのが、人気あるバンドはやっぱりメロディが素晴らしいですよね。逆説的になりますが、今作を聴いてそう実感しました。

Everything's An Illusion


ここ最近のリリースラッシュに於いてMan Overboardと今作は頭一つ抜け出てる感じがしました。
しかし今年は色々なスタイルのポップパンク勢が素晴らしいリリースを見せていますね。グッドメロディを愛し、エモーショナルなサウンドを求め、パンクなスタイルに憧れる人がいる限り、ポップパンクシーンは死ぬことは無いんだな、と実感する年でもあります。



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