Save Your Breath / Vices (2011)



Rate: 8.8/10.0
Genre: Pop Punk/Emo/Powerpop
For Fans of: Hit The Lights, Fireworks, Not Advised. 
Country: South Wales, UK.
Label: Adeline Records/IN-n-OUT Records


Skyway / Finders Keepers (2011)



一言レビュー「速い!ポプい!格好良い!まるで牛丼みたいな・・・というかポプいって何?」

Genre: Pop Punk/Easycore
For Fans of: Set Your Goals, Hit The Lights, Heroes For Hire.
Country: Queensland, Australia.
Label: Takedown Records

01. Losers, Weepers
02. I Know What You "Didn't" Do Last Summer
03. Birthdays (are for sluts and losers)
04. Words With Friends
05. The Snooze Button Won't Save You Now
06. ...And Your Toe Tag Will Read 'Sell Out'
07. Trainwrecks
08. Best Foot Forward
09. Four Wheels And A Heart Of Gold
10. Second Guessing
11. Home Run
12. Diving In The Shallow End
13. You Promised The World, But Brought Me An Atlas
14. Nothing Ventured, Nothing Gained

Myspace

Birthday (are for sluts and losers)


このバンドは本当に清々しい程良いポップパンクをやりますよね。真っ直ぐで真摯に速いポップパンクが大好きなんだ!っていう気持ちがバシバシぶつかってくる彼らの出世作になる事間違い無しの一枚です。

やはりここまで自分の好きなポイントをついてくるのは、良いと思って聞いてきた音楽が同じだからでしょうか?New Found Glory、Set Your Goals、Hit The Lightsが好きって時点でもう完璧ですよね。まぁ他にもそういう好みの合うバンドはたくさんいるんでしょうが、ここまで気持ちよく駆け抜けられると、こっちに目移りというか、意識しちゃいますよ。

ファストでポップでキャッチーで、僕らと同じ(音楽を聞いた)青春を歩んできた彼らのサウンドに胸を打たないはずがありません!00年代ポップパンク好きにもツボにはまる新世代ポップパンクバンドの1stフルアルバム?2ndアルバム?をれぶー!

※実際どうなんでしょうね?僕らからしたら2ndフルアルバムなんですけど、"Take These Days"ってEPに新曲足した編集盤なんですよね?海外ではどういう扱いなんでしょ?世界的に見たら1stフルって扱いで良いんですかね?

...And Your Toe-Tag Will Read "Sellout"


しかしアルバムを通して疾走感が半端じゃないですね!そしてどれも爽やかでポップ!割とドラムとかタフなサウンドって感じもしますし(バスドラム、スネアの音とか)、ギターのリフとかもEasycore/Popcoreを彷彿とさせるパワフルで男臭さも感じさせるんですが、そういうのを一切取っ払う疾走感とポップネスが、ひたすら夏を感じさせるフレッシュなポップパンクに変えてしまってるんですよね。絶対晴れの日にドライブしながら聞いたら最高ですよ・・・って感じ。

M1"Losers, Weepers"
M2"I Know What You "Didn't" Do Last Summer"
M4"Words With Friends"
M6"...And Your Toe Tag Will Read 'Sell Out'"
M8"Best Foot Forward"
M9"Four Wheels And A Heart Of Gold"
M10"Second Guessing"
M14"Nothing Ventured, Nothing Gained"

ぱっと挙げてこれだけの曲が全て走り抜けるポップパンクナンバーですよ。半分以上ですからね・・・。こういう潔さみたいなのがあって良いですね。バランス?知るかよ!パンクは勢いだろ!って感じで(笑)

The Snooze Button Won't Save You Now


勿論サークルピットしか作れないんじゃないか?ってくらい速い曲ばかりではなく、
M3"Birthdays (are for sluts and losers)"
M5"The Snooze Button Won't Save You Now"
M11"Home Run"
M12"Diving In The Shallow End"
のようなメロディを重視したフックのある曲もあり、サビなんかはどれもシンガロング必至って感じです。

他にもアコースティックナンバーのM7"Trainwrecks"に、"You Promised The World, But Brought Me An Atlas"みたいな攻撃的な曲もあります。これは初めて聞いた時「?!」ってなりました。何だこの太いシャウトは!って・・・後、途中の謎のブレイクダウンとか(笑)どうもParkway DriveのWinston McCallがゲストヴォーカルで参加してるみたいですね。In Her Own Words系のポップパンクが好きな人にはたまらない感じかも?

他にもゲストでBodyjarのCam Baines、One Dollar ShortのScott E. Woodsも参加しています。豪州ポップ・パンクオールスターって感じですね。豪華です。

You Promised The World, But Brought Me An Atlas


今作で自分たちのやりたいサウンドってのを完全出来てるなぁっていう印象でした。彼らにしても満足の一枚なのではないでしょうか?これをひっさげて、また来日とかしてほしいですね。Inyafaceさん!お願いしますよ!ともあれまずは日本盤をお願いします・・・Amazonの輸入盤は高すぎるんです・・・3098円って・・・。僕はiTunesで買いました。1350円で買えますよ。

The Replacements / Pleased To Meet Me (1987)



Rate: 10.0/10.0
Genre: Alternative/Punk/Rock
For Fans of: Husker Du, Soul Asylum, Goo Goo Dolls.
Country: Minneapolis, US.
Label: Sire

  

Rival Schools / Pedals (2011)



一言レビュー「元ハードコアバンドが生んだ普遍性と洗練性」

Genre: Indie/Emo/Rock
For Fans of: Jimmy Eat World, FAR, Gameface.
Country: N.Y, US  
Label: Photo Finish Records

1. Wring It Out
2. 69 Guns
3. Eyes Wide Open
4. Choose Your Adventure
5. Racing To Red Lights
6. Shot After Shot
7. A Parts For B Actors
8. Big Waves
9. Small Doses
10. The Ghost Is Out There

Myspace



ニューヨークのオルタナ・エモロックバンド、Rival Schoolsの待望の2ndフルアルバムをれぶー。

いやあ素晴らしいアルバムですね。僕はこのアルバムが初めてなので、彼らの音楽性をこの作品でしか感じることが出来ないんですが、思ったよりもモダンなサウンドのバンドなんですね。元Youth Of Today、そして現在もGorilla Biscuitsで活動することもあるWalter Schreifelsが90年代に活動していた
エモバンド・・・という肩書き故に、Rival Schoolsはもう少しラウドというか、かき鳴らすサウンドのイメージがありました。2003年に活動を休止し、2008年に再び活動再開して今作をリリースする段階で変わっていったのかもしれませんけどね。
掻き鳴らし、叫ぶように歌い、エモーションを感じさせるバンド。あるいはチープで粗雑さがありながらも、その「へちょさ」に美しいギターフレーズなんかで、ナードな部分にエモーショナルを感じるバンド。そういったイメージのある90年代エモサウンドとはまた違う、高い洗練性を持ったエモーショナルロックバンドという印象でした。エモいなぁと感じるより先に、モダンロックっぽいなぁって思うくらいでした。

69 Guns


要因としては、サウンドプロダクションがむちゃくちゃ良いからでしょうか?音作りもバランスも抜群だし、一切無駄な物が無くソリッドな感じすらあります。それでいて彼らの持つ雰囲気・メロディがスケール感を生み出していて・・・そこら辺は凄くエモい!って思えますね。

モダンロックとエモバンドの間的な感じで、カレッジロック的って言うと一番しっくりくるかも。Third Eye Blindとかもオルタナって言うかカレッジロック的な所あったけれど、それっぽい所がこのバンドにもあります。

Small Doses


もう一つはやはり、キャッチーともいえる普遍性を感じさせるメロディでしょうか。そこら辺と落ち着いた雰囲気がモダンな感じさせる要因かなと思います。

エモーショナルさと普遍性を上手く両立出来てる素晴らしい作品だと思います。上手くラジオや有線を使えば、チャートに食い込む事も可能なのではと思わせる楽曲群・・・彼らが元ハードコアバンドとは思えない洗練性を携えて、今後どういったサウンドを作り出していくか、今後も要注目ですね。

Shot After Shot





  

洋楽いいとこ取りコンピ 「北アイルランド出身のロックバンド集めてみました」



北アイルランド出身のバンドで好きなバンドが多いことに気付いたので、北アイルランド系のバンドで僕的にヒットしたバンドをまとめてみました。結論として超良いシーンでやんす。

From Dawn To Fall / Rising (2011)



Genre: Emo/Alternative/Rock
For Fans of: Vanilla Sky, Run Kid Run, Quitedrive.
Country: Vienna, Austria.
Label: The Arcadia Agency/Bullion Records

  

Yonrinsha / I'm Just Getting Started (2010)



一言レビュー「Drive-Thru Records…じゃない?!何これ最高!」

Genre: Pop Punk/Emo/Punk
For Fans of: Midtown, The Starting Line, Allister.
Country: Across The Pop Records

1. Call My Name
2. To N.K
3. Is It All Downhill
4. Hypocrite Of The Year
5. Something New
6. Bad Day (Daniel Powter Cover)

Myspace

Call My Name


むちゃくちゃDrive-Thru全盛期のサウンドをぶちかましてくる、東京発のポップパンクバンド!Yonrinshaの1st EPをれぶー!

メロディがエモーショナルというのも十分にあるんですが、この胸を締め付けるのは・・・そう!あの青春の日々を思い起こさせる懐かしさです!まるで2000年代前半のDrive-Thru全盛期のあのサウンドが耳に入ってくりゃあたまらん!ってもんです。

Is It All Downhill


このバンドにも言えますし、他の日本の人気のあるポップパンクバンドも言えると思うんですが、どのバンドもメロディが良いんですよね。それも海外のバンドのメロディの雰囲気には確かに影響を受けているんですが、その中で自分ら日本人が聴いて引っかかった気持ちの良い部分を上手く抽出して、自分のバンドのサウンドに消化出来てると思うんです。だから、僕らが聴いて更に気持ち良いんです。
やはり僕も日本人ですから、日本人が良いと思って作ったメロディは体・血が反応して「良い!」と思います。でも海外のバンドのサウンドも素晴らしい。そういったモノを上手くバランスよく消化出来てるんですよね。ポップパンクバンドのみならず、海外の影響を受けている最近の若手アーティストは
特に。だから単純に格好良いし、人気あると思うんですよね。

まぁ何が言いたいかというと、このバンドYonrinshaもまた、海外の焼き直しバンドなんかではなく、自分らのサウンドを鳴らせている素晴らしいバンドって事です!

Hypocrite Of The Year


正直Bad Dayのカバーはあまりしっくりこなかった(これはもはや好みの問題なのですが)んですが、オリジナルソングは全て極上のクオリティ!このEPは去年の作品ってことなので、フルアルバムはもう間近?!と期待ばかりしてしまいます。

何だかEGG BRAINとかも聞きたくなりました。あのバンド好きなんですよね。周りではあまり好きな人がいないんですが・・・Yeah Yeahの歌い方とか凄く好きなんですよ。かみしめて歌う感じが。

EGG BRAIN / Yeah Yeah


話はそれてしまいましたが、Romantic Nobita Recordsさんという名前から既に熱すぎるブログを運営するWakitaさんが企画するイベント"Trusty Chords vol.01"にもYonrinshaが参加するそうなので、是非そちらもチェックを!詳しくはこちら
After Tonight!にBreakout!Breakout!、In Years To Come等の東京モダンポップパンクバンドの他に、我らが福島のNot The Fake A Somethingも参加するなど、かなり熱いイベントになっているそうなので、近場でポップ・パンク好きは是非暴れてきた方が良いですよ!

僕は仕事的なモノがあるから無理ですけど!そもそもその時は仙台じゃよ・・・グスン







Backward Region / This Is Our Challenges (2011)



一言レビュー「モダンポップパンク+キーボード=僕の大好物」

Genre: Pop Punk/Hardcore/Popcore
For Fans of: New Found Glory, Four Year Strong, Me Vs Hero.
Country: Okayama, Japan. 
Label: Fastlife Records

1. Challenges
2. A Beginning Sign Like An Ending
3. I'm Only Me
4. Please Recall
5. I Step Forward To The New One Step
6. Energy

Myspace

A Beginning Sign Like An Ending


海外の良質なメロディック系のバンドを多くリリースしてきた日本のFASTLIFE RECORDSさんが新たに送り出した純国産バンド!それもモダンポップパンクなバンドっていうのが若干驚きです。

しかし聴いて納得のサウンド。これだけしっかり良い曲をプレイしてたらリリースしたくなるんでしょうな!何より日本のバンドで良いバンドの出現ってのが嬉しい!って人も多いと思います。やはり日本で良いバンドが出てくると嬉しいですよね。上の"A Beginning Sign Like An Ending"のグッドメロディな事!たまらんです!

ジャケも日本人である事を強調したようなジャケですね。あの開かれた門から出てきた5人は日本のポップパンクシーンの幕開けと共に登場したBackward Regionの5人って感じなのかしら?

Please Recall


全編通して疾走感溢れるタフなポップパンクサウンドが展開されてます。裏で鳴るキーボードも良い感じにサウンドの質を上げているというか・・・キーボードって弦楽器とかと違って、一音の音量や音のムラが無く音を伸ばし続けられるので、バンドサウンドの隙間を埋める力があると思うんですよね。その分バンドサウンドとして纏まってくというか・・・ポップなサウンドをやる時に、とりあえずあると安心キーボード!って感じなんですよね。まぁ僕キーボード好きなだけなんですけど。

メロディもグッドメロディで、USポップパンクが好きなら激ハマリしそうです。個人的には"I Step Forward To The New One Step"のメロディが激ツボです。下の動画を見る限りではライブでのパフォーマンスもしっかりしてますから、ライブも楽しそうですね。

I Step Forward To The New One Step~I'm Only Me


皆歌えるってのは良いですね。キーボードの方のパフォーマンスも熱いです。"I'm Only Me"のSaves The Dayっぽいエモーショナルな曲も良い感じ。フルアルバムとかが今から楽しみです!!
日本のバンドはやっぱり応援していきたいですね!ポップパンクシーンと共に盛り上がって欲しいです。

The Story so far Japan tour 2011 9.01大阪公演 来日サポート決定!!


The Story So Farのツアーの大阪公演のサポートもするみたいなので、要チェックです!!ICE GRILL$ RECORDSさんからリリースのThe Story So Farの1stフルアルバムも激ヤバなので要チェックです!
↓レビューもしたのでよかったら見て下さい
(激PUSH盤) The Story So Far / Under Soil And Dirt (2011)

ICE GRILL$ RECORDSさんと言えば、Major LeagueAfter Tonight!のツアーで仙台に来ますね。やったぜ!12月なので、今から予定空けとけば多分大丈夫なので、参加したいなぁと思っています。
↓レビューもしたのでよかったら見て下さい
(激PUSH盤)After Tonight! / Demo
Major League / Variables (2011)

・・・最終的に自分のレビュー記事の宣伝になってる気がします。






  

The Cab / Symphony Soldier (2011)



Rate: 8.7/10.0
Genre: R&B/Powerpop/Rock
For Fans of: Maroon5, The Higher, Powerspace.
Country: Nevada, US.
Label: Unsigned
Myspace: http://www.myspace.com/thecab

  

Kidnap Kings / Flashing Lights and Sound (2010)



一言レビュー「Sue Generis~Dropping Daylightからの改名後の初音源集」

Genre: Alternative/Rock/Emo
For Fans of: The Fray, Breaking Benjamin, Melee.
Country: Minnesota, US.
Label: Unsigned

01. Flashing Lights and Sound
02. Into This Disaster
03. Anything She Wants
04. Something New
05. Problems
06. Back to Nowhere
07. Take a Bow
08. Night Love
09. Therapy
10. Last One Standing
11. Suburban Life
12. Desperate
13. Don't Stop Believing

フル視聴

Myspace

Flashing Lights and Sounds


このバンドはまたバンド名変更したんですね。と、言っても僕はDropping Daylight時代の彼らしか知らないのですけれど。DD時代のオルタナロックのヘヴィな要素もあった彼らですが(Tell Meは初めて聴いた時は物凄い痺れました)、今作ではどっちかって言うと、The Fray、Meleeとかそこら辺の美メロサウンドへのシフトがみられる感じですね。M4~M6、M8、M9、M12とか特に。
でもM6"Back To Nowhere"、M9"Therapy"とかイイ感じなので、こういうスタイルでもいけるのかも。特にM10"Last One Standing"なんかは彼らの持ち味である畳み掛けるオルタナサウンドと、彼らがやりたいモダンなサウンド(美メロ)が上手く合わさった曲だと思います。
DD時代のサウンドも90年代だったらバカうけだった気もするので、こういう美メロなモダンロックサウンドは今風で良いと思います。

Last On Standing


CDリリースはしてるかちょっとわからないんですが、上の「フル試聴」って書いてある部分のリンク先で全曲聴けるので・・・作品として世に出す意志はあるんでしょうから、いずれは出るんでしょうけど・・・2010年から止まってるMyspaceの更新が・・・怖い・・・(笑)
後JourneyのDon't Stop Believin'のカバーが中々に良い出来です。高音になると声にディストーションがノる人は超羨ましい。Linkin Parkのチェスターとか。

Don't Stop Believin'



後DD時代の名曲。やっぱ切れ味鋭い素晴らしい曲です。

Dropping Daygliht - Tell Me



Cuba Cuba / Where Else Is Safe But The Road? (2011)



一言レビュー「浮遊感のあるインディーサウンドでも、ちゃんとポップでロックしてるから聴きやすい」

Genre: Indie/Rock/Pop/Experimental
For Fans of: Bloc Party, Cajun Dance Party, Foals.
Country: Wales, UK.
Label: Walnut Tree Records

01. Building Blocks
02. Outlines
03. 50 a Night
04. Golden Grounds
05. We Rode
06. Hong Kong
07. Home is The Fire
08. Away (Part 1)
09. Pride Rock
10. Depth
11. Away (Part 2)

Myspace

Icarus


良いですね!それも凄く!基本的にはUKのインディーロックバンドなんでしょうけれど、キーボードがしっかりフィーチャーされているのが印象的ですね。それでいてダンサブルな曲もあるし、アンビエントな曲もある・・・エクスペリメンタルな雰囲気を感じさせるギターフレーズ・シンセ等々、自分らのやりたい音楽が盛りだくさんなアルバムって感じ。Small  Town Records出身だからか、結構UKオルタナ・エモっぽい所もあって面白い。

最近のUKロックバンドが大好き!って方にはどれかの曲がヒットするんじゃないでしょうか?それくらい色々なアプローチがある感じ。ただ根っこにあるポップでキュートなメロディを重視したサウンドがあるからこそ、このアルバムには取っ散らかった感触が無いんですよね。

Home Is The Fire


こういうアーバンな感覚で音楽をミックスするのってUKの人間は巧いですよね。USで言えばN.Y.やL.A.も上手い気がしますが、あっちはややアーティスティック過ぎるというか。意識や思考が内向きな洗練性というか・・・後若干泥臭い・・・いや肉体的?な感じ。その泥臭さや肉体的な部分がロックっぽくしててたまらなく良いんですけどね。
こっちもセンスでやってるんでしょうけど、ややクール感じ。でも例え洗練しすぎて冷たい感じになったとしても、しっかりポップしてるので機械的な感じがしないんです。「ポップ・メロディアスであることは良い事」みたいな感覚はThe Beatles御大のおかげでしょうか?僕としては大歓迎な気質ではありますけど。


We Rode


今年のLeedsのReading Festivalにも参加してるので、人気も出てきたんでしょう。これからの更なる活躍に期待したいですね。


Pour Habit / Got Your Back (2011)



一言レビュー「しっかりとFAT節のメロディックハードコアを高クオリティでやれている数少ないバンド」

Genre: Melodic Hardcore/Technical/Skate Punk
For Fans of: NOFX, Strung Out, The Offspring.
Country: California, US.
Label: Fat Wreck Chords

1. Dead Solldier's Bay
2. Heads Of State
3. Greenery
4. Matter Of Opinion
5. East 69th
6. Head In The Clouds (Danny's Song)
7. Party
8. Teens Turned To Fiends
9. Tomahawk
10. For All Who Have Given And Lost
11. Gutterblock Boy
12. The Expert
13. Conscience Mind Of Revelation

Myspace

East 69th


引き出しが増えましたね。と真っ先に感じました。何と無く一辺倒に感じてしまった前作1stと比べ、今作は曲ごとにムラがあって面白い。テクニカルな部分や、疾走感のある展開等、彼らの魅力は色々あるけれど、詰まる所ハイトーンヴォーカルを立たせるためのお膳立てなのでは?と思うくらい「スターン!」と入ってきて気持ち良いですね。

Teens Turned To Fiends


他の高速メロディックとはちょっと毛色が違うのは、Pennywise的なスラッシーなリフがザクザクが入ってくるからでしょうか?そういう意味でメロディアスだったり哀愁感を感じさせるギターリフ、あるいはメロディラインが持ち味の高速メロディック勢とは、違ったサウンドになります。
そのスラッシーなリフに乗っかるメロディも、ストリートハードコア・パンクなシャウトのトーンで歌う為に、「メロディアスだなぁ」とかメロディに酔いしれる前に、アナーキーなハードコア・パンクを聴いた痛快さと爽快感が胸に沸き上がってくるんですよね。長いですね。説明が。すみませんね。

ドラムのフィルインの感じだったり展開だったりが、今の主流のサウンドでもないので、サウンドやバンドで例えようとすると、NOFXやBad Brainsとかまで遡っちゃうんですよね。そこがこのバンドの凄いっていうか、注目される部分の一つだとも思います。それがハイクオリティで出来てるって所が。レゲエっぽい感じのゆるいサウンドの曲もあり、今後はダビーな曲も出てくるかも?このバンドは引き出しが多そうなので、The Clash的な風に色々やってもいいと思いますし、UKハードコアみたいなことしても面白そう。

Conscience Mind of Revelation


やっぱり前より一曲に詰め込まれてる情報量が多くて、聴き応えがあります。Hit The Switchのメンバー(Gt)が加入したのも要因の一つなのでしょうか?パッとしない曲も中々に多いですけれど、展開力、メロディ、リフがグッと良くなっているので、聴きやすさと攻撃性と中毒性がバランスよくなっている良盤だと思います!




Vanna / And They Came Baring Bones (2011)



一言レビュー「あれ?こんなスクリーモライクなバンドでしたっけ?」

Genre: Screamo/New School/Metalcore
For Fans of: Underoath, Stick To Your Guns, For The Fallen Dreams.
Country: Boston, US.
Label: ARTERY

1. Black Bones
2. I, The Remover
3. History On Repeat
4. Breathing At The Bottom
5. Scarlet Shroud
6. Passages
7. Silver Sun
8. I, The Collector
9. Careless Men Lead Careless Lives
10. Eyes Like The Tides
11. White Light

Myspace


I, The Remover


ボストンのニュースクールハードコアバンド、Vannaのニューアルバムをれぶー。

相変わらず無茶苦茶格好良い!格好良いけれど・・・こんなスクリーモライクな感じでしたっけ?いや、シャウトとクリーンパートの絡みっていうスタイルは変わらないんです。でも何ていうか以前はLife In Your Way的な叙情派ニュースクールハードコアな感じだった気がするんですが、今作は落としてクリーンパートをしっかり聴かせる展開が目立つので、最近のスクリーモっぽいなって感じてしまったのでしょうか。
後メロディの感じでしょうか?昇華性のあるメロディと、その落としたテンポと相まってスクリーモっぽいなぁとか思ったんでしょうか。まぁ何となくって感じなので、「そうかな?」っていう人が殆どだと思います。

Breathing at the Bottom


それでも疾走感のあるパートや、叙情性のあるギターフレーズ、ヘヴィなサウンドは健在なので、ファンは間違いなく買いです。つまり本格的なシフトチェンジってわけじゃなくて、アルバムの色って程度の差なんでしょうが・・・個人的にはTherefor I Am、Lions Lionsのようなボストンの叙情派ニュースクールメロディックハードコア(長い)的な感じが見えた前作EPの方が好きです。

Lost And Bound (前作EP収録)


クオリティの高いラウドサウンドではあるけれど、ファン以外は何となくパっとしない気もするアルバムかも。疾走感のある叙情派ニュースクールメロディックっていう、僕が思う彼らの持ち味がやや薄れた感じがしたので。




  

グッドモーニングアメリカ / ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ (2011)



一言レビュー「グッドメロディ、グッドサウンド、グッドリリック、グッドモーニングアメリカ」

Genre: Pop/Rock/Emo 
For Fans of: The Get Up Kids, Janga69, BIGMAMA
Country: Tokyo, Japan.
Label: Five Rat Records

1.ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ
2.光となって
3.境界を越えて
4.また会えるよね
5.心臓抉って
6.花
7.その手伸ばして

Myspace

WarpedRadioを運営されているKennyさんやhosikickさんから大推薦されたグッドモーニングアメリカの2ndミニアルバム。

元々はfor better, for worseというバンド名で活動していたみたいなのですが、途中からグッドモーニングアメリカと名前を変え、音楽性の変更や英詩から日本語詩へのシフトをし、現在に至る!って感じらしいですが・・・素晴らしいです!日本語詩って本当に素晴らしいなって気付かされた作品です。

ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ


このPVも凄く良い感じです。スーツで着飾ってる彼らと、ラフな格好した彼らとの対比を、周りに合わせているカメレオンな自分と本当の自分とで表してる感じも、イメージとしてはっきり解りやすくなってます。
ウォールペーパーミュージックってのが何なのかはよく分からないんですが、「ありふれた音楽」って解釈でいいんでしょうか?そういう大衆に流される自分を、「普遍的でありふれた音楽じゃ踊りたくない」と否定的になることによって、ありのままの自分を肯定する歌詞っぽいんですが・・・何が面白いって、この曲自体が普遍的なポップソングな感じするんですよね。しかもしっかり踊りやすいように四つ打ちっていう。曲自体は「ウォールペーパーミュージックで踊りやすい」ようになってる。でも歌詞はそれを否定している。それが凄く面白い。

確かに他の曲も確かにポップでメロディアスでエモーショナルではありますが、それは普遍的であるとはまた違うキャッチーさなんですよね。彼らが生み出す独特のフックのあるメロディというか。グッドモーニングアメリカ節とも言うべき魅力的なサウンドが心地よくて、結果的にポップ、メロディアスという評価が出てくる感じなわけで、いわゆる「ありふれた音楽」のポップネスではないんですよね。

それらの他の楽曲と比べると、やや「ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ」は普遍性を感じさせるポップネスって感じで・・・(でも僕は大好きなメロディなんですが)敢えてそのポップソングを否定するような歌詞を後から付けたんだったら・・・凄いですね。こういうのもまたロックの反抗性を表現する一つの方法なのかも。歌詞の内容自体も凄く心に入ってきて、大好きです。

そういう意味(歌詞、そういう曲の意図を含め)でこの曲が一番好きかもしれないです。

LIVE動画視聴: 光となって

他の曲も「また会えるよね」は気持ちの良い疾走感溢れる2ビートナンバーだし、伸びやかなボーカルにロッキンなリフが絡む「心臓抉って」等、素晴らしい曲が並びます。
何より彼らの音楽性の影響が垣間見える「その手伸ばして」は凄く良い感じ。繊細なギターアレンジが凄くUSエモっぽいとこあったりして、ニヤッとしてしまいます。それがただの焼き直しではなく、グッドモーニングアメリカ節のメロディが乗っかることによって、彼らの曲にしてしまう所がやはり魅力的だし、これからに期待が凄く持てる要因でもあります。

上の「光となって」の動画を見て思ったんですが、ライブではライブの音を出してるのが良い感じ。勢いや、ロッキンな気迫、見栄えのするパフォーマンス等、ライブでしか感じれない魅力を持ってますね。4人中2人が服を着ていないというスタイルもまた魅力。

空ばかり見ていた (前作ミニアルバムに収録)


ロックの先鋭的・攻撃的な部分にのみ魅力を感じるバンドがよく特集される、日本の若手ロックシーン。こういったグッドメロディに重きを置きながら、ロックである事は何か?という命題にぶつかっていく彼らこそが日本のロックシーンの中心であってほしいと思いました。確かに前者の日本のロックも格好良いけれど、メロディを置き去りにする事がロックであるとは思えないんです。いや、そういうバンドばかりじゃないでしょうけど。僕が単純にグッドメロディなバンドが好きなだけなんですけどね。

どんな彼らがどんなスタイルになろうとも、透き通ったメロディだけは置き去りにしないで欲しいと思います。それ程のグッドメロディなバンド。

境界を越えて




  

(激PUSH盤) Heart In Hand / Only Memories (2011)



一言レビュー「鼻血が出るほど格好良い叙情派バンド、見つけました。」

Genre: Hardcore/Metalcore/Emotional
For Fans of: This Distance, Heart Of A Coward, Counterparts.
Country: Bournemouth, UK.
Label: Siege of Amida Records

1. Only Memories
2. Indelible Mistakes
3. Tunnels
4. This one time, In Denver....
5. Threefifteen
6. Ghosts
7. September
8. I'm Coming Home
9. Broken Promise
10. Photographs
11. Give Blood
12. Tragically Beautiful
13. Rise Above
14. World Turned Black
15. Beautifully Tragic
16. Getting Married In Vegas

Myspace

In Coming Home


何これ激ヤバなんですけど・・・ってくらい格好良いバンド。
All We HaveArchitectsBurialsDeparturesFOXXESMore Than LifeYour DemiseWe Stare At Mirrorsなどエモーショナルで熱いモダンオールドスクール、あるいはニュースクールハードコアバンドが多いUKハードコアシーン(何バンドか解散してますけど)。

そんな中に新たに登場したHeart In Hand!!これがもう疾走感もあって、しっかりギターが泣いてて、それでいてリフもがっつりヘヴィなサウンドなんですが、全然胸焼けしないんです。それはやはりバンドの絶妙なバランス感覚というか・・・バンドが出すサウンドの重厚感やパワーってのを、音を重くしたり音圧を出すだけじゃなく、しっかりスピード調節の塩梅で出そうとしてるのが上手く行ってるからだと思うんですよね。Counterpartsとかもそうですけど、そこら辺の疾走感とヘヴィネスってのバランスが上手くいってると聴いてて気持ちい良いんですよね。やっぱり速いのが好きでハードコア聞いてる所があるので。

Broken Promise


Ghosts (feat. Ian Fake from It Prevails)


う~んやっぱ格好良い!これからの叙情派シーンを新たに引っ張っていってくれる存在になるのは間違い無いです!とりあえず解散しないで2nd出しましょ!(笑)

こんなにも凄い熱量と感情の爆発に呑まれて疲れてしまいそうになりながらも、それを良しとしてしまいたくなる魅力があるんですよね。何回も聴きたい。ここら辺の中毒性はCounterparts以来かも。マジで名盤です。




(FREE EP) Like Trumpets / Reveille (2010)



Genre: Hardcore/Emotional/Indie
For Fans of: With Honor, Shai Hulud, Texas Is The Reason
Country: Oregon, US.
Label: 

  

(投票企画) 貴方の一番好きなPop Punk Bandは? (結果発表)



どうもお久しぶりです。このお盆のお休みの最初に連続で飲み会をする→劣悪な環境で眠る→喘息の発作→現在超辛い。という最悪な連鎖反応で久しぶりの喘息に苦しんでおります。最近はかなり気をつけて喘息にならないようにしていたんですけど…。まぁそんな事はどうでもいいですよね。


  

All Time Low / Put Up or Shut Up (2006)



Rate: 8.7/10.0
Genre: Pop Punk/Emo/Powerpop
For Fans of: New Found Glory, Fall Out Boy, Hit The Lights.
Country: Maryland, US.
Label: Hopeless Records

  

(激PUSH盤) Red Light Sky / Red Light Sky (2010)



一言レビュー「何これ超格好いい」

Genre: Pop Punk/Hardcore/Screamo
For Fans of: A Day To Remember, Hit The Lights, In Her Own Words.
Country: California, US.
Label: Unsigned

01. A Red Light Sky
02. Midnight Moves
03. Strong Enough
04. Face Lift
05. The Summer Ends feat. Hit The Lights
06. A Fair Fight

Myspace/Facebook

A Fair Fight


完全に突き抜けました!何で去年からこのバンドを聴いてなかったんだよ!と自分にカナディアンデストロイヤーをブチかましたくなるくらい素晴らしいバンド!

この疾走感!ポップなメロディ!時折絡むシンガロングにシャウトが切れ味や力強さを与えていて、聞いている時の気持ちよさが半端じゃないです!!A Day To RememberやIn Her Own Wordsのようにヘヴィかつポップなサウンドのパンクをやるバンドや、Silversteinのようなパンクっぽいスクリーモバンドが好きな方にオススメです!

The Summer Ends feat. Hit The Lights


Face Lift


"The Summer Ends"はHit The Lightsがコーラスで参加しています。
タイトで固めの低音が前に出ていて、ツーバスを多用する感じは、最近のポップパンクって感じですね。しかし爽やかなメロディとヘヴィになりすぎないテンポで、クドさが無く聴けるんじゃないでしょうか?

"Face Lift"はスクリーモライクなナンバー。シャウトの絡み方もそうですが、メロディもリフもそれっぽい感じ。こういうエモーショナルなメロディやスクリーモ特有の切れ味なんかも持っていると、引き出しが多くて良いと思います。アルバムに3曲前後あったら良いな。後はハードコアなシャウトしまくる疾走ナンバーが1~2曲あったら最高のアルバムになりそう!!

まだフルアルバム出るとかそういう話は聞かないんですが、彼ら程の実力であれば間違い無くリリースるでしょう!それまでは、この彼らの名刺がわりの素晴らしい音源を聞いて待っていることにします。

音源はAmazonやiTunesで購入が可能です。"A Fair Fight"はFacebookアカウントを持ってる方は「いいね!」「Like」をクリックしてもらえればフリーダウンロード出来るそうです。
こちらのページ




  

(投票企画) 貴方の一番好きなPop Punk Bandは?



前回試みたら大失敗だったTwitter企画。
今回もまた挑戦してみたいと思います。

企画内容は「貴方の一番好きなPop Punk Bandは?」です。

皆さんに3バンド好きなバンドを呟いてもらって、一番呟かれたバンドが「WOH調べ最も人気のあるPop Punkバンド」とします。

「やっぱりこの3バンドが大好き!Blink182,New Found Glory,The Starting Line http://goo.gl/h8gGD #MyBest3PopPunk」

①好きなPop Punkバンド、3バンドを呟いて下さい。
②ハッシュタグ「#MyBest3PopPunk」をつけて下さい。それで僕がTLを追って投票をチェックしていきたいと思います。やたらお気に入りしまくります。後ハッシュタグでやってくれると他の方の投票も見れますし。
③そのバンドに対する簡単なコメントを下さい。(これは無くてもいいです)
④企画説明の為にこの記事のリンクを貼って下さい (http://goo.gl/h8gGD)
※これは文字数が足りなくなったら貼らなくても構いません。でも一応出所が分かった方が、怪しくないかなぁと。

的な感じで書いて頂けると嬉しいです。
そして・・・既に企画倒れの匂いがプンプンしています!!
この企画自体、実験的な要素が強いので、「こうしたら良いよ」とかアドバイス等あればコメントか「@WOH64」宛にリプライ下さい。
よかったらRTとかして協力して頂ければとてもありがたいです。

Blink182 / Dammit
  

Cerebral Ballzy / Cerebral Ballzy (2011)




一言レビュー「このジャケを見てBlack Flagを彷彿とした人はこのバンド聴くべし」

Genre: Hardcore/Punk Rock/Thrash
For Fan of: Bad Brains, Black Flag, Minor Threat
Country: New York, US.
Label: Williams Street Records/VINYL JUNKIE RECORDINGS

[Disc1]
1. ON THE RUN
2. OFFICE ROCKER
3. DON'T TELL ME WHAT TO DO
4. INSUFFICIENT FARE
5. JUNKIE FOR HER
6. DRUG MYSELF DUMB
7. PUKE SONG
8. YOU'RE IDLE
9. DON'T LOOK MY WAY
10. SK8 ALL DAY
11. CUTTING CLASS
12. ANTHEM
13. NOWHERE CITY (BONUS TRACK)
14. CAUSING HAVOC (LIVE AT THE MACBETH) (BONUS TRACK)
15. RETURN OF THE SLICE (LIVE AT THE MACBETH) (BONUS TRACK)

[Disc2]
1. CAUSING HAVOC (LIVE AT DETROIT BAR)
2. INSUFFICIENT FARE (LIVE AT DETROIT BAR)
3. DRUG MYSELF DUMB (LIVE AT DETROIT BAR)
4. OFFICE ROCKER (LIVE AT DETROIT BAR)
5. ALL I EVER WANTED (LIVE AT DETROIT BAR)
6. ANTHEM (LIVE AT DETROIT BAR)

Myspace

Insufficient Fare



NYはブルックリンから飛び出した多国籍ルーツのバンド、Cerebral Ballzyの1stフルアルバムをれぶー。今年のSUMMER SONIC'11にも参戦が決定しており、日本でも注目を集めているバンド。PUNK SPRING 2011が初来日の予定だったのですが、中止により、今回のサマソニが初来日。行ける人は羨ましいな。

80年代から飛び出したようなストリート性、パンクから派生した事を感じさせるシンプルなハードコアサウンド、そしてスラッシーな攻撃的リフ・・・そして何よりDischord Recordsからデビューしたという事が、このバンドの周囲の期待の高さが伺えます。

ニューヨーク出身であるという事と、アフロアメリカン擁するバンド故にBad Brainsとかと比較されています。特にレゲエとかを入れる事は無く、ひたすらスケーターが大好物なファストスラッシュハードコアサウンドが続きます。そして結構リフがロッキンな感じでそこもセンス良いなぁって感じ。

Don't Tell Me What To Do


そこら辺のストリートっぽさの中にも、マッチョ・タフな感じは無く、パンク的なスカスカ感・・・良い意味での身軽さみたいなのがあって、ゴリゴリなのが苦手な人にも逝けます。そういうパンク的なスタイルもあってか、ハードコア特有の熱苦しいまでのパッションをあまり出さずに、クールかつハチャメチャな感じを前に出してる感じがします。ブルックリンインディーシーンの音楽は大嫌いらしく、そういう「ケッ」っていうアンチ的な感じもパンクっぽい。
彼らのサウンドはパンクから派生したばかりのハードコア・パンクっていうスタイルが一番しっくり来ます。

Drug Myself Dumb


こういうバンドが今の時代、しかもNYっていう音楽の最先端の都市から出てきたのが良いですよね。来日ってのも良いです。これを機に80年代ハードコアの格好良さが広まればイイなぁと思います。TSUTAYAでハードコアドキュメンタリーのDVDが借りれる時代ですからね。上手くいけば一大ブームに・・・!!!!なるかなぁ・・・

そして冒頭にも書きましたが、このジャケットはRaymond Pettibonが手がけているんです。カリフォルニアの伝説的ハードコアバンドBlack Flagsの核でありSST RecordsのボスであるGreg Ginnの弟でもあり、SST Recordsのバンド(Black Flag、Sonic Youth"Goo")のジャケットを手がけてきたRaymondのデザインと来たらもうファンにはたまりませんね!Black Flagのフライヤーとかも手がけているみたいで、それもまた格好良い!


Nervous Breakdown


Six Pack



結論。BLACK FLAGは超格好良い。・・・あれ?!!




Mona / Mona (2011)



一言レビュー「インディー史上主義な風潮に現れたロックスター候補生」

Genre: Alternative/Rock/Traditional
For Fans of: U2, Kings of Leon, Temper Trap.
Country: Tennessee, US.
Label: Island UK.

1. Cloak And Dagger
2. Listen To Your Love
3. Teenager
4. Lines In The Sand
5. Taboo Lights
6. Lean Into The Fall
7. Say You Will
8. Shooting The Moon
9. Pavement
10. Trouble On The Way
11. Alibis

Myspace

Shooting The Moon


一言レビューで彼らがアンチ・インディーロック的な立ち位置的に捉えられたりしそうですが、そんな事はないと思います。インディーシーンからの影響もしっかりありそうですし。ただこういうスケール感のあるスタジアムが似合うストレートなロックバンドの登場は、そういうアーティスティックなロックが迎合されているシーンにモヤモヤしてる人にとっては、痛快なバンドだということを言いたかったわけです。

Listen To Your Love


やたら空間系のエフェクトがかかってる感じが、インディーロックっぽいサウンドですが、メロディは普遍的なUSロックって感じがします。USトラッドの確かな息吹も感じられ、何処か懐かしさすら覚えます。奇を衒う事が新しい音楽ってわけじゃないんだぜ!と言わんばかりのスタイルはやはり痛快です。

Trouble On The Way


Teenager


彼らに目新しい格好良さや、多くのバンドが求める初聴の「衝撃感」というものはあまり無いです。かと言って、過去の音楽をコピーした古臭さも感じない。彼らには、良いモノを未来へ繋いでいく普遍性を孕んだロックを持っています。そして、そういったバンドは後に語り継がれ、ロックスターへと成り上がっていきます。このバンドもそういった場所に立てるか?これからの活躍に注目です。




The Copyrights / North Sentinel Island (2011)



一言レビュー「このアルバムを聴くと、自分がやっぱりパンクが好きなんだと感じれるアルバム。」

Genre: Melodic/Punk/Rock
For Fans of: Screeching Weasel, Alkaline Trio, Teenage Bottlerocket.
Country: Chicago, US.
Label: Red Scare Industries


1. Trustees of Modern Chemistry
2. Crutches
3. Hard-Wired
4. 20 Feet Tall
5. Expatriate Blues
6. Bow Down
7. Worn Out Passport
8. Restless Head
9. Sleep Better
10. Scars
11. The New Ground Floor
12. Never Move Your Back Row
13. Well-Fed and Warm
14. Hell Will Be Party Time

Myspace

Crutches


やっぱこういうラモーンズパンクのような、ストレートにガツン!とクるサウンドは良いですね。ギターをがむしゃらに掻き鳴らして、拳を突き上げひたすらシンガロング!って感じが漢(オトコ)心をくすぐりますね。Green Day、Dead To Me、The Loved Onesとか好きな人もオススメです。後は勿論Alkaline TrioやThe Lawrence Arms等のシカゴメロディック好きにも!!

このバンドはネットで薦められたんですが、結構アルバム出してるバンドなんですね。今作で5枚目だそうです。そして、皆大好きシカゴのバンド!こりゃあたまりませんね。パワフル全開推しだけでなく、ちょっとダークなメロディや哀愁感溢れる曲もあり、そういったスタイルはまさにシカゴメロディックならでは。

Restless Head


曲自体の疾走感は、そこまで駆け抜けるようなサウンドではなく、しっかり聞かせるテンポの曲が大半です。他のアルバムはまだ聴いたことがないのでわからないですけど、そういうタイプのバンドなんでしょうかね?でもだからと言って遅いとは感じない絶妙のテンポ。そこら辺はAlkaline Trioもそうですよね。

収録も14曲あり聴き応え抜群!この記事書いてる間にもドンドン彼らの魅力にハマっていきます。パンク離れしそうになっていた僕の心を掴んで離しません。そして凄いRANCIDが聞きたくなった!!次はRANCIDのレビューしようかな。

The New Ground Floor
  

Every Avenue / Bad Habits (2011)



Rate: 8.2/10.0
Genre: Powerpop/Rock/Pop
For Fans of: All Time Low, Mayday Parade, We The Kings.
Country: Michigan, US.
Label: Fearless Records/Kick Rock Invasion