洋楽いいとこ取りコンピ 「素晴らしきアコースティックギターの使い手達」




昨日久しぶりに高校時代の友人と会い、話をしたんですが・・・その際にアコギって良いよねって話になったんです。という訳で今回の洋楽いいとこ取りコンピはアコースティックギターを華麗に操るアーティストを特集。


Tracklist


01. Andy Mckee / Rylynn
02. Antoine Dufour / 30 Minutes In London
03. Billy Mclaughlin / Church Bells
04. Chet Atkins / Sukiyaki
05. Don Ross / Tight Trite Night
06. Eric Johnson / A Song For Life
07. Erik Mongrain / Air Tap
08. Guitar Republic / Funky Sex Repblic
09. John Butler Trio / Funky Tonight
10. John Mayer / Neon
11. Justin King / Change
12. Keith Urban / Making Memories Of US
13. Micheal Hedges / Because It's There - Aerial Boundaries
14. Petteri Sariola / Prime
15. Preston Reed / Last Night
16. Raul Midon / State Of Mind
17. Tommy Emmanuel / Guitar Boogie

①Andy Mckee / Rylynn


ロシア・・・ではなくカンザス州のコワモテギタリスト、Andy Mckee。
相変わらずアコースティックギター界のザンギエフは繊細なフレーズを奏でますね。この変なカポの位置や、変則チューニングから生み出される独特の演奏(運指)は、その筋の方たちからも高評価だとか。メタルや北欧の音楽が好きらしく、ドラマティックで繊細なメロディも素晴らしい。


②Antoine Dufour / 30 Minutes In London


ザンギエフと同レーベル(CandyRat)のギタリスト、フランス系カナダ人のAntoine Dufour。
この人はザンギエフと違って、6弦をパーカッシヴに弾いてリズムを刻みながら、独特の間で演奏します。格好いいですけど、ザンギエフのメロディラインの方が好きですけどね!でもこの人の人差し指の使い方は凄いと思います。


③Billy Mclaughlin / Church Bells


ミネソタのニューエイジアコースティックプレイヤー、Billy Mclaughlinの代表曲。
この人も素晴らしい!この人の繊細かつ叙情性のある演奏にはストリングスが本当によく似合います。スラップ演奏を派手にかます訳ではないですが、イージーリスニングの如き癒しのフレーズをタッピング奏法を用いて聞き手を魅了してくれます。


④Chet Atkins / Sukiyaki


テネシーのアコギの神様、Chet Atkins。
カントリーテイストなアレンジになってますね。まぁ何というかこの人のレベルになるとアレンジというか、手癖的なものになってるんでしょうけど。低音弦をミュート気味にしてアクセントをつけ、高音弦を
メロディアスに奏でる奏法が持ち味。「んっ(低音)ちゃらっちゃらら♪(高音)」みたいな。この人の凄さは偉大な先人達と同様に、この人のプレイの「間」や「ニュアンス」が、この人にしか出せないという点だと思います。やはり神様。


⑤Don Ross / Tight Trite Night


カナダの首領(ドン)こと、ドン・ロスの人気曲。皆よくカヴァーしてます。弾けるかこんな曲。
この人の変則チューニングを用いて、開放弦をうまく活用したノビのあるリズミカルな演奏は、Andy Mckeeや下記のErik Mongrain、そして他のアーティストたち(同レーベルのCandyRatレコードらの若手)にも影響を与えています。
日本を訪れた時にインスピレーションを受けたという、「Tochigi」は是非聞いてください。僕のレベルでは何処ら辺が「Tochigi」なのかサッパリわかりませんが・・・イイ曲です!(笑)


⑥Eric Johnson / A Song For Life 


テキサスのグラミー受賞ギタリスト、Eric Johnsonの名曲。
この人はアコギと言うより、ジェフベックやレイヴォーンに影響を受けたエレキギタリストとしてのイメージが強いですけどね。アコギも素晴らしいですよ。美しいコード進行から生み出される、丁寧でハイレベルなアルペジオは美しいに決まってますよ。


⑦Erik Mongrain / Air Tap



カナダのギタリスト、Erik Mongrainが一躍人気者になったきっかけのヒット曲。
そもそもこういったアコースティックソロギターの魅力に気付いたのが、彼がNHKの番組に登場していたのを観たのがキッカケでした。(確かゴンチチが世界の埋もれたアーティストに会いに行くとかそんな感じの番組だったはず)それで、このギターを琴の様に寝かせ、叩くように演奏するパフォーマンスに衝撃を受けました。あんなに弾いてパーカッシヴなのに、音がオルガンのように伸びやかなのが凄く心地良くて、一気にファンになってしまいました。
指で弦を弾くというよりは、指板に強く叩きつけるので、音のつぶが揃っているのも素晴らしいですが、何より和音が綺麗に出ているのが凄い。彼の魅力は和音の綺麗さだと思うんです。


⑧Guitar Republic / Funky Sex Repblic


ポルトガル出身のアメリカで活動中のトリオ、Guitar Republic。
こういうアンサンブルも良いですね。一人がコントラバスのように縦にギターを構えベース的役割を果たしたと思ったら、本当に弓で引き始めるんです(笑)すると残り二人のボルテージも上がっていき・・・!という感じのように、3人だからこその、グルーヴ・アンサンブルが彼らの魅力。


⑨John Butler Trio / Funky Tonight

http://www.youtube.com/watch?v=E_jQ1Uqf-oU
オーストラリアのジャムバンドのライブの定番曲。
この'10のFujiの神ライブを載せたかったんですが、Youtubeのは添付不可だったので、アドレスだけの添付になります。
11弦ギターに歪+ワウをかけるギターもたまらないですが、それを弾きながら歌う技術が素晴らしい。ちなみにこの曲を3人でやろうとして僕の心が折れたのはいい思い出です。ちなみに弾けませんでしたけど?
今回の特集に関係ないですけど、ライヴパフォーマンスも素晴らしい。CD<<<<ライヴというファンの評価は間違いないですね。トリプルパーカッションのジャムセッションなんか最高です。


⑩John Mayer / Neon


ニューヨークのブルースギタリスト、John Mayerの代表曲。
このポップフィールドで活躍する人気ギタリストも、先人のブルースマンのようにアコギを持たせればブルージーで枯れたギターを聴かせてくれます。この人の功績はブルースミュージックをポピュラーミュージックとして再構築して、モダンR&Bが蔓延るビルボードに再びブルースミュージックをもたらしたことです。
聞きやすいブルースというのも魅力ですが、クラプトンやBBキングを唸らせたブルースの魂を込めたギタープレイも彼の魅力であり武器です。何よりそれを「歌いながら」と言うのが素晴らしい。僕のフェイバリットアーティスト。


⑪Justin King / Change


オレゴンのギタリスト、Justin King。
歌物続きで来てます。彼は割とパーカッシヴなタッピングスタイルのパイオニアとしての面で評価されていて、ヴォーカルありのアルバムはあまり人気がないのですが、個人的には好きです。途中のギターソロはビックリしましたけど・・・(笑)
この人も攻撃的でパーカッシヴな奏法が人気です。


⑫Keith Urban / Making Memories Of US


アメリカでも人気のオーストラリア出身のイケメンカントリー歌手。
この人のギターはひたすらに優しくて甘い。恋人に囁くように、家族を労るように、友達を励ますように。この特集で紹介した突飛な奏法を使うわけではないですけど、観客を魅了してやまないアコースティックプレイヤーなのは間違いないです。ちなみにエレキも無茶苦茶上手いです。


⑬Micheal Hedges / Because It's There - Aerial Boundaries


カリフォルニアの伝説的なギタリスト、Micheal Hedgesの代表曲。
上記のアーティストと似てるなぁ~と思うかもしれませんが、逆です。皆がこの人に似ているんです。叙情性のあるフレーズや、高度な演奏技術、クラシカルなアレンジ・展開に多くのギタリストが魅了され、今なおフォロワーを生み続けているそうな。
個人的にはアーティスティックな初期よりは後期の歌が入ってるほうが好きかも。


⑭Petteri Sariola / Prime


北欧フィンランド出身の若手ギタリスト、Petteri Sariolaの代表曲。
彼の魅力はギターのボディを巧みに利用する右手の扱いですね。傍目からはギターを手のひらでペシペシ叩いてるだけなんですが、メロディアスでオシャレなフレーズ・コードが飛び出てきます。
彼もヴォーカルを入れた曲もあったりと、色々やっているので好きです。インストも好きですけど、やっぱり歌ありが好きだったり・・・(笑)
教則映像なんかで見せる彼のおちゃめなキャラクターも人気の一つ。


⑮Preston Reed / Last Night


NYの巨人ギタリストPreston Reed。
上記のDon Ross、Billy McLaughlinらと共に新世代のアコースティックプレイヤーとして評価され(今ではベテランですけど)、多くのフォロワーに影響を与えている彼。圧巻なのはネック・・・いやギターが小さく見えるほどの巨大な手!その大きい手だからこそ出来る、運指・・・というかなんなんスかね!あの押さえ方(笑)


⑯Raul Midon / State Of Mind


ニューメキシコの盲目のギタリスト、Raul Midonのヒット曲。
彼の素晴らしいところは、テクニックもさることながら、しっかりとソウルミュージックをプレイしている所です。彼の体の内から溢れ出るソウルフルな歌声とメロディが、リズミカルなギターと重なることによって、彼独特のグルーヴが生まれるんです。僕のフェイバリットアーティストであるJason Mrazとの陽気なコラボソング"Keep On Hoping"も素晴らしいです。是非!


⑰Tommy Emmanuel / Guitar Boogie



オーストラリアの偉大なギタリスト、Tommy Emmanuelのロックンロールなナンバー。
上記のChet Atkinsの郷愁的な雰囲気・メロディ性、Michael Hedgesのパーカッシヴな奏法、そして、Tommy Emmanuel御大のテクニカルな演奏はアコギ界の3大ギタリスト(僕が勝手に言ってます)として後世に強く影響を残しています。変態的なまでの速弾きは正確でノリが凄い。


疲れました・・・この中でどれか一つでも気に入って頂けるアーティストが見つかれば嬉しいです。気に入った方はコメント、RTして下さると嬉しいです!!
実はこの企画物の記事を書いてる時が一番大変で一番楽しいです。なのでたまに貰えるコメントや評価が死ぬ程嬉しいです!(ちらっ

後書いてて思ったのが、こういった音楽性で分けた特集の際は、影響下等の点からA-Z順ではなくて、年代順のほうが良いような気がしました。
アコギ3大ギタリスト→新世代アコースティックプレイヤー3人衆→現代
みたいな順番で。


洋楽いいとこ取りコンピバックナンバーはこちら




3 件のコメント:
  1. John butler trioがらみでたどり着きました
    これはtsukasaさんがセレクトした特集なんですよね?
    それともこのコンピが存在するってことでしょうか?

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    返信
    1. >匿名さん
      コメントありがとうございます!
      僕がセレクトした特集です。こんなコンピあったらいいのにという願望もありますが^^

      削除
  2. Petteri Sariola が来日します。5/30 東京、代官山で公演です。http://realtrue.exblog.jp/14899695/

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